カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
「ブキミきれい?」な内蔵系石に続いて、こんな石。 パキスタン産の水晶です。 画像にガーネット、ショール(黒トルマリン)、水晶、 さらに厳密には、めだたないものの長石と雲母もくっついている、 まさにペグマタイトな石です。 ペグマタイトというのは、漢字で書けば巨晶花崗岩。 地底深くからいろいろな鉱物の素を含んだマグマがあがってきて、 冷えていくにしたがって量の多いもの結晶しやすいものからどんどん結晶し、 最後に残った成分がゆっくり冷えたために結晶が大きく成長している岩のことです。 ペグマタイトは、結晶鉱物の宝庫。水晶やトパーズ、アクアマリン、 トルマリン、ガーネット、雲母などいろいろ出ます。 ……というわけで、水晶やガーネットトルマリンが集まったこの石は、 まさしくペグマタイトな取り合わせ。 大きさも高さで8.5センチほど。 太さもあるので、掌の上でずっしり存在感を発揮します。 水晶は、半透明に見えていますが、ちょっと欠けた所から中を見ると、 内部は透明に見えるので、表面が磨りガラス状になっているもよう。 水晶そのものも表面がゴツゴツしていてワイルドなのに、 その中腹にくっつく赤黒い塊が、ガーネットです。 ガーネットの大きな結晶がくっついているのではなく、 ガーネットが成長しようとしているところに水晶が生えてきて、 水晶とガーネットがしっちゃかめっちゃかに絡み合ってます。 ついでにショールもくっついていて、 見るからにゴツゴツ不気味。 ガーネットがはいっているせいか、同じくらいの大きさの水晶に比べると、 全体的にずっじり重いです。 見た目でガーネットの約半分が外に見えているのかと思ったら、 実はもっと大きな塊が中に入っていたりして……。 ところで、知り合いの石好きさんに看護士さんがいます。 しみじみこの石を見て曰く。 「腫瘍っぽい……」 ……確かに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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