カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
パキスタン産の水晶です。 この石は、どこがどう変わっているというわけではないのですが、 小さい割におおらかな形と透明感が気に入って、買ってしまった石でした。 さて、石の写真を撮る場合、 「見た目にそっくりに撮る」のと「その石にふさわしく撮る」の 2種類があるように思います。 傍目にはどちらも同じように思えるかもしれませんが、 撮っている本人にとっては微妙に違うのです。 今回の石の場合、選んだ決め手は透明感でした。 透明感に優れた水晶はたくさんありますが、 この石は、背面に付着物があったり、一部エッジにダメージがあったり、 結晶の表面はつるつるではなかったりするのに、 内部の透明感が抜群でした。 その透明感に、ちょっと丸みを帯びたようなゆったりとした形が相まって、 中に入り込んだ光を貯蔵しているような、そんなイメージに思えました。 ならば、そのイメージで撮ってみたい。 そう思い立って、普段なら撮影を避ける夕方近くの時間を選び、 いつもの手作り撮影セットを調節して、直射日光が石だけに当たるようにしました。 日光の亜立つところで見る石は、肉眼ではきれいなのですが、 写真に撮るとなると意外に難物です。 強い光を反射した部分は真っ白。日光の元では影が消えて立体感に乏しくなります。 そのため、直射日光が当たらない明るい窓際で撮るのですが、 今回はあえて石の背後から、石に光を当てました。 すると、影になるように調節した、黒い背景の中に、光を通した石が浮かび上がり、 やっぱり、光の貯蔵庫!……という雰囲気に。 確かに同じ石だけれど、普通に見る場合とは違う写真になりました。 しかし、これも、この石の表情なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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