カテゴリ:ブラジル産
いい加減しつこいと思われそうなので、手早く。 原石好き、できれば未加工希望です。 なのに持ってます、人工クラック水晶。 これを買ったころは、すでに原石・未加工希望の路線は確定していたんですが、 まあ、見本に一つ……無粋な理由ですねえ……。 でも、見本は見本でも「どれでもいいや」では味気ない。 選ぶとなったら、それなりに「これだ」というものを選びたい。 ……というわけで、そのときお店にあったクラック水晶を全部見て、 グリーンのファントム入りのを買いました。 そのときあった中で、ファントム入りは一つだけでしたし、 ファントムが入っていると言うことは天然水晶の証でもあります。 さて、クラック水晶。 先ほどちょっと言ったように、 このタイプは「人工的にクラック(ひび)を入れた水晶」です。 「クラックに虹が出ていたら天然のひび」という説を見かけたことがありますが、 虹は関係ありません。 天然であれ、人工であれ、ひびが入り、 その隙間が光の干渉を起こすのにちょうどいい隙間であれば虹が出ます。 天然のひびでも虹が出ないのもあるし、 人工のひびでも条件がそろえば虹が出ます。 写真にも、人工的に入れたひびにもかかわらず虹が出ているのが写っています。 では、どうやって見分けるか。 まずは、このひびの形状を覚えてください。 細い筋のようなひびが石全体に荒い編み目のように入っています。 「細い筋状のひび」「編み目のように全体に」がポイントです。 対してこちらは天然のクラック&虹。 こちらのクラックは「細い筋状」ではなくて「面」です。 もちろん、天然のクラックでも「細い筋状」のものはあるかもしれないし、逆もあるかもしれません。 しかし、全体を見ると人工のクラックは「細い筋状ひびで網目状」が多く、 天然のは「面状」のものが多いと思います。 次に目をつけるのは、石の形状。 天然のクラックは、未加工の結晶(原石)、磨いたもの双方にあり得ますが、 人工クラックはほとんどが写真のような磨きのポイントです。 未加工の原石に人工のクラックを入れたものは、私は見たことがありません。 磨きの場合に目をつけるのは、そのときの品揃え。 「1点もの」という場合はだめですが、「クラック水晶」「レインボー水晶」として いくつも並んでいるならば、それをチェックしましょう。 天然でも「細い筋状クラック」はあるかもしれないけれど、 そこに並んでいる「クラック水晶」全部が同じようなひびの入り方だったら、 人工クラックの可能性大。 クラックもやっぱり天然のものを! とおっしゃる場合は、 じっくり見比べてくださいね。 さて、この人工クラック、圧力をかけるとか、急熱急冷でクラックを入れるとか いろいろ言われています。 ところが、このたびかなりゴーカイな方法があるのだと聞きました。 水晶をあらかじめ水で冷やしておき、冷たくなった水晶を天日にさらして その温度差でクラックを入れるというのです。(……逆だったかな?) ブラジルの石を扱うお店の人に聞いた話です。 放射線+加熱で劇的変化するメタモルフォーゼスも、 掘った水晶がブラジルの強烈な日の光で、 ちょっとでも色が変わったりした場合は、放射線や加熱を試してみるという中から 見つかったのだ……とのことですから、 冷たくなった水晶にぴしぱしクラックを入れてしまうくらい ブラジルの太陽は強烈なのでしょう。 まあ、すべてのクラック水晶がこのゴーカイな方法で作られているとは思いませんが、 ポイント型のクラッククォーツとビーズの「爆裂水晶」では、 クラックの入り方が全く違いますし、 いろいろな方法があるのだと思いますが、それにしても、天日干しとは! パワーストーン的に言えば、日光浄化ばっちりですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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