カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
366日の誕生日石というのがあるそうです。
1年365日、閏日を足して366日、それぞれに「この日はこの石」というのが決めてあるそうで。 石に興味を持ってみたけど、さてどこからどうすべきか、何がなにやらという場合に、 まずは自分の誕生日の石は……と、きっかけにするにはいいかもしれません。 ただし、この誕生日の石、1997年に、斉藤貴子氏が考案したもので、日本オリジナル。 「366日誕生石の本」という本が出ています。 ものが石なので、時々話題に上るため、ちょっと見てみたんですが……所々よくわからない。 ビックスバイトとビキシバイトは同じ石(Bixbite=レッドベリル)じゃないのか? えーと……詳しくは別館サイトの「Glossaly」でツッコミしたのでそちらを見ていただくとして、 366日分の石を見ていくと、 もしかして考案した斉藤氏は、ジルコンがお好きだったのかも……と思ってしまいました。 ピンク・ジルコン、グリーン・ジルコン……色とりどりのジルコンがあちこちの誕生日石に指定され、 中には「オールカラー・ジルコン」というところも。 これは、一つの石に二次のようにすべての色がそろっているものなのか、(←ないと思いますが) バラバラで全部の色すべてまとめて誕生日石なのか、 どんな色でもジルコンならいいという意味なのかちょっと不明。 あまりにたくさん出てくるので、石を決める由来に欠ける日には とりあえずジルコンやトルマリンをはめ込んだんじゃないかと ちょっと邪推をしてしまいます。 私はこの誕生日石をきっかけに調べてみて、ジルコンが色とりどりの石だと知りました。 ただし、色とりどりで見かけるのはカット石。 原石でジルコンと言えば、こういう石が知られています。 ネットで検索するとピンクや緑っぽいものも見かけますが、 鉱物標本として見かけるのはオレンジ~赤~褐色の石が多いような気がします。 カットされる石は、熱処理で色を変えているものが多いようです。 写真の石の産地は、おなじみアフガニスタンまたはパキスタン。 根本の方が褐色、先端が透明度を増し、光に透かすとまるで炎の色。 小さくてもずっしり重い石です。 私としては、きらびやかなカット石より、ずっしり重い原石希望ですね。 「ジルコン」という名前は、アラビア語やペルシア語のザルグン=金色・朱色に由来するのだそうで、 これはなるほどと納得できます。 しかし問題は和名の風信子石(風信子鉱)。 「ふうしんし」と読むのですが、なんのことやら。 聞くところによると橙色系のジルコンは「ヒヤシンス」と呼ばれていて、 風信子は「ヒヤシンス」の当て字だというのですが……どう見たってヒヤシンスとは読めません! さて、話は誕生日石に戻ります。 中身を見ていくと、パワーストーン関係で参考にする人が多いようなのに、 中身の石はどうやらルースやジュエリー系のものもかなりあるようす。 ビーズでは見かけない石も多く、ピンク・ゴールドや鉄といった地金系のものや、 金のナゲット、涙型液体インクルージョン内包赤色スピネルのような、 ちょっと探し出すのが無理じゃないかと思われる石もあったりします。 (赤いスピネルはたくさんありますが、涙型液体インクルージョンとなると……?) 1997年と言えば10年以上前。 今よりは流通する天然石の種類はずっと少なかったはず。 天然石ブームで、いろいろな石があふれる現在、 もう一度決めなおしたらおもしろいでしょうねえ……。 もっとパワーストーン仕様にして、天然石ビーズで診られる石を増やしたら、 石に親しむきっかけとして、かなり楽しめそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/26 12:03:58 AM
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