カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
アフガニスタン産水晶です。 表面は磨りガラス状マットでややクリーム色、明るめグリーンのトルマリンがくっついています。 この特徴はアフガニスタンのクナル産の特徴です。 言葉ではわかりにくいかもしれませんが、実物を見れば何となく見当が付きます。 トルマリンの色合いはなかなかきれいで、そのトルマリンがくっついた水晶となればそれだけで魅力的なのですが、この石にはさらにもう一つ特徴があります。 画面左上の方をよくご覧ください。 何か内包されていませんか? アップにしてみます。 なにやら金属っぽいものが内包されています。 肉眼で見ても、溶けた金属っぽいものがちょっとファントム状に内包されています。 水晶の外見は上で書いたように、「これならクナル産」と見当がつけられるものですが、 こういう金属っぽいものが内包されているのは初めてです。 いったいなんだろう……。 最初は、緑泥とか泥とか、よく見かける内包物がたまたまそんな感じに見えるのかと思っていました。 しかし、見れば見るほど金属、それも溶けた金属がしずく状に入っている感じ。 長らく「なんだろう~」状態でしたが、石屋さんに見ていただいたところ、 アルセノパイライト(硫砒鉄鉱)ではないかと言われました。 初めて聞く名前です。 調べてみたらヒ素と鉄からなる黒っぽい銀色の鉱物でした。 そういえば、単独の結晶を見たことがあるような。 中国産で、水晶やフローライトにくっついたものが出るようなので、可能性はあるわけです。 ただし、同じアフガニスタン産で、同じようなタイプまたは表面にくっついたタイプを見ていないので、 そうかもしれないということで「?」付きに。 「ほかでは見かけないと」いう点は、珍しいもの好きの心をくすぐりますが、 欠点は、調べようとすると、資料が見つからない……という点です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/20 09:54:45 PM
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