「仮説思考」内田和成 ~なぜ?は「5回」繰り返す~
~ トヨタ自動車でも「なぜを5回繰り返す」という言葉がカイゼンの基本ポリシー になっている。トヨタ生産方式の生みの親といわれる大野耐一は 「なぜと5回問え。そうすれば原因ではなく、真因が見えてくる」と いいながら現場をまわり、トヨタ生産方式を定着させた ~ (仮説思考より) 最近、会社で「会社案内」の仕事を言い渡され、最も悩んだことがあります。今は小会社で、社長、副社長、監査役、etc・・・がいる中で 提案をしたり承認を得たり・・・という順番がいまいち掴めなくて怒られてばかりでした(トホホ)。というのも私は大企業にしか勤めたことがなく、ルーティーンばかりで「意思決定」についてはかなり責任が軽いところにいたと思います。テレビにいた時でさえ、意思決定そのもの、判断は殆どまわりの方がやってくれていたのだと改めて自分の力なさを痛感した昨今。組織の中で生き抜くには確かに賢くないと生きられない。私は馬鹿だぁと、かなりへこみました。それでも、与えられた仕事を上司にも役割を割りふってしてもらわなくちゃいけないわけで大変悩みました。頭が悪いのか、頭の使い方がマズイのか・・・。そんな時、ある新進起業家セミナーで伺ったあるキーワードがタイトルのある本を見つけました。 「 仮説思考 」コンサルタント歴20年、ボストンコンサルティングの内田和成氏が著した本です。何冊か仮説については本が出ていますが、この本に目を通したとき、ぐんぐんひきこまれてゆく面白さがあり、即買いしました。 要は、仕事の質とスピードを高めるのは「仮説」!!!~『情報が多ければ多いほど良い意思決定ができる』殆どのビジネスパーソンはそう考える。 そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、解決策を出そうとする。 しかし、実際に起こることは時間ぎれ。徹底的に調べてから答えを出すという仕事の やり方には無理がある。ではどうすればよいのか?仮説思考を身につければよい ~自分自身も確かに多くの情報を集め、段々整理できなくなり、時間切れになる,といった仕事のやり方でした。しかし、本に基づき、仮説というストーリーを作り、そこに必要な情報を入れ込んでいく、といったやり方で仕事を進めていきました。すると・・・かなり時間を短縮し、要領よく進むのです。「未来予測型」「先見型」の仕事の進め方ですね。5分の1以下の短縮。テレビ時代も如何に無駄をしてきたかという反省をいまさらしております、、、完パケを作るときには確かにこのやり方でしたね。筋をつくる、それから必要なものをはめ込んでいく。仕事はどこでも同じだと思います。また、上司は証券のディーラーをしていた人や、システム関係出身者が多く、手際よく、簡潔に話をしないと相手にされないのですね。そこで仕事を進めるにあたり、この仮説に基づき、「相手を読む」ことに徹しました。あの上司はこういったらああくる、だからこの手でいく。こういったら失敗、でもああしたら・・・ と問題解決に向けてどんどん思考が進んでいき、順調に進みました。会社案内で最終的に、社長の挨拶文を書かせていただきましたが、これが記者の経験が役立った!社会的背景、国家の中での会社の存在意義、そして会社の主体性・・・これらを網羅して文章を構築した結果、誰一人として私の文章に一言も文句をいう人はいませんでした。(しかし社長の挨拶って社長が書くもんじゃあないのかぁ・・・笑)ということで、この「仮説思考」という本はすぐ読めるし、かなりお勧めです。また、5回繰り返す、とありますが、これは仮説思考力を高める大変効果的なの方法だそうです。あと、私事ですが、最近人間関係で職場で大変悩みましたが、仕事をすることで人間関係はおのずと良くなる。これは事実のようです。 「自律」への一歩・・・