Kimono Ponchoのブログ

こんにちは

いつもご覧頂き、誠にありがとうございます

さて本日からは、最近頂いた、海外からのとっても嬉しいお誂え注文のご紹介をさせて頂きたいと思います

ご注文主様は、たまたまEtsyで私のお店KimonoPonchoComを見つけて下さった、海外の男性のお客様です

最初に頂いたお問合せ内容は、緑色の着物と羽織を作ってほしいとのこと

私が海外のお客様と頻繁に接するようになってから、かなり驚いていることの一つに、「海外では緑色の服がお好きな方が非常に多い」ということが挙げられます

今までに何回「緑の生地」を探したかわかりません

・・・がしかし日本人のみなさんならお察しがつくと思いますが、日本の服地市場で緑のものは、とっても少ないんです

女性向けなら、ピンクや、藍色、紫などはたくさんありますが、緑は少ない

男性向けにいたっては、そもそも絶対数がグッと少ない上に、ほとんどは紺か黒か、せいぜい茶色・・・

しかも、このお客様は、海外の男性としてはそんなに大柄ではないにしても、やはり日本人男性の平均身長よりは背が高いので、布幅は最低1尺1寸は欲しい・・・

なので、いつも通りポリエステルの110ｃｍ幅のものをおススメしてみたのですが、ポリエステルはお好みではなく、絹が良いとのこと(^_^;)

そこでふと思い出したのが、小田織物株式会社様

小田織物様は、白生地の製造卸販売をされている会社ですが、以前に「白生地を好きな色に染めてもらえる」という情報を得ていたので、1尺1寸幅の白生地を緑に染めてもらえるんじゃないかなと思ったわけです

そこで、早速聞いてみましたら、「はい、できますよ裏地も含めて、お任せください」と、とっても心強いお返事が

・・・で、事の次第をお客様にお伝えしたところ、「好きな色に染めてもらえるんだったら、着物は緑、羽織は茶色にもできますか」というお返事が返ってきたので、その内容を小田織物様に聞いてみると、「はい、できますよ」と、これまた心強いお返事

ただ、インターネットでお互いに違う画面で見ていると、緑や茶色などの、原色ではなくて混ざった色は、実際に目で見るのと印象がかなり違うことがよくありますせっかくわざわざ染めて頂くなら、「本当のご希望の色」を、製作に携わる全員が目で確かめて進められたらいいなと思いました

そこで、お客様に羽織と着物それぞれのご希望の色をパソコンで作って頂いて、それを紙に印刷してもらったものを、エアメールで郵送して頂きました

・・・で、届いた色見本を小田織物様にお送りして誂え染めをお願いしたところ、1尺1寸幅の、とってもしっかりとした上質の丹後ちりめんの白生地を、見本と全く同じ色に染めて頂けました～悉皆技術の高さに感動です～
裏地もキングサイズの正絹胴裏と正絹羽裏を揃えて下さり、完璧にお客様のご希望通りの生地をご用意することができました


この画像をお客様にお見せしたところ、大変お喜び頂いております
小田様、本当にありがとうございます～～

今回は男性のお客様ですが、実は、女性のお客様でも、海外、国内両方に、1尺1寸の布幅の絹の反物をご希望の方は大変数多くいらっしゃるんです
最近では「本物志向」のお客様が海外にも増えてきていますので、おかげさまで大変明るい未来への希望のドアが開けた感じです

さあ、がんばってきれいにお仕立てしなきゃ

・・・ということで、次回からこのお誂え染めの広幅正絹丹後ちりめんで作る男着物と羽織の製作風景をご紹介していきたいと思いますので、よろしければお付き合い下さいませ～

これをご覧になって、ご興味をお持ち頂いたお客様、是非Etsy KimonoPonchoCom の「Request Custom Order 」ボタン、または、当店のホームページの「お問合せフォーム」から、お気軽にお問合せくださいませ～

ご覧頂きありがとうございました

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