雨がしずかに降る日には

小津作品２本立てを観てきました。


１本はかの有名な「東京物語」ですが、


何度も観てはいるけど映画館では観ることがなかったので新鮮でした。


さらりと見逃していたシーンとかが深く目に焼き付いたり、


ふとしたセリフに心を突かれたり。



この頃の原節子さんは本当に際立って美しい！！

映画の中でも優しい役回りだけれど、

「いいえ。私ずるいんです」と言うところが耳に残る。


おとうさん（笠智衆）の

「とうとう宿無しになってしまったなぁ」

と笑顔絶やさず夫婦そろって道端に腰かけているのを見ると、

ほろ苦く切ない気持ちになって。



もう１本の「東京暮色」は、小津監督白黒映画、最後の作品だそうですが

小津さんの作品にしてはとてもスキャンダラスな感じ。


笠智衆さんもおっとりとした役柄が多いけれど

大きな声を出すシーンがたびたびあったし。


観たあとも「ほろ苦い」というよりも「痛い」感じ。



でもなかなか観られない作品だった（かな）なので良かったです。


お客さんもいつもより多かったー

そして鼻をすするひとが多かった･････

私もその中の一人ですが･･････



そして夜、テレビで「おくりびと」をやっているのを観て

また泣く。



涙腺ゆるゆるすごなんですが･････


これって治るのかな？？？