おっ、フランスの原発について・・・の、話。
「安全協定」を九州電力に申し入れ、なんて、ニュースがあったでしょ~。 安全協定・・・って、何~? と、言う事で、調べてみると・・・原発から半径30キロ以内の全ての自治体と 事故時の連絡などを定めた協定、だそうです。 福島第一原発事故をうけて、原発が立地している自治体だけでなく、近隣の 自治体も協定の締結を目指す動きが広がっているそうです。 確かに、福島第一原発の事故では、30キロ以上離れた地域にも、放射能の 影響が出ていて、原発のある自治体だけの問題とは思えません。 大阪府や京都府でも、関西電力に対して、協定の締結を申し入れるそうです。 そんなことで・・・最近、思うんですけれど・・・ フランスでは、人口の大半が原発から半径300キロ以内に住んでいながら、 58%の賛成率で、原発を推進しているのですって~。 1973年の石油危機やロシアの天然ガス供給停止などを経て、輸入エネルギ ーに頼らない、原発を選ぶことになったそうです。 国策としては、理解できますが、一般国民がどうして、原発を、受け入れて行 ったか、3つの理由があるそうです。 (1) フランス人の独立精神が強く、外国にエネルギーを依存したくなか った。 (2) 文化的に巨大ハイテクプロジェクト(例えば、超高速旅客機コンコルド の開発)が、好きなのだそうです。特に、安全な原発への執念は強く、 仏アレバ社の次世代型原子炉EPRには、過剰と思えるほど何重もの 安全対策が施され、9・11同時テロが起こると、航空機が突っ込んで も、耐えられるように改良したそうです。 (3) フランス政府は原子力の利点とリスクを理解して貰うため、必死の努力 があったそうです。原発見学ツアーには、既に、600万人のフランス人 が、参加しているそうです。 なるほど・・・フランスの原発が、ちょこっと、分かったような・・・ フランスの原発は、日本のように、隅に追いやられていることなく、万遍な く、散っているそうです。 フランスの政府や業界は、日本政府や電力業界のように、「原発は安全」と いう、神話に頼るのではなく、身を守る備えと国民教育をしてきたようです。 (いざという時はすぐに遠くに逃げる、とか、ヨウ素剤を飲む、など。) もしも、原発を推進していくなら、それ相当の覚悟をもって、取り組んで行か なければならないと思います。 以前、仏アレバ社の映像見たら・・・原子炉(だか何だか、分かりませんが、 原発の室内)の、何と!近代化された姿よ。 危険な所は、ロボットが動いているらしく、人間は、ガラスの向こうから、 監視する感じでしょうか~。(SFみたいです~!) 最悪の事態を想定しつつ、安全対策に余念なく、改良を重ねて行かなけれ ばならないと、思います。(何だか、最悪の事態って、想定するの、苦手じゃ、 ありませんか~?・・・困るなぁ~。) 個人的には、安全原発の実現は、それこそ、遠い道のりのようにも、思えます。 コストの面からも・・・ 心がけの面からも・・・ 福島第一原発の建屋だの原子炉だのの、図解や説明を聞くだに・・・その お粗末な姿を思い描き、時々、報道されていた、北朝鮮の原子炉の映像を、 思い出すのでした。(不適切な表現に、気分を害されたら、ごめんなさい。)