「国税査察官」薄井逸走・・・を読んで。
ご無沙汰しております~!さて、楽天ブログのお気に入りでお馴染みの、にととらさんの絵本製作も、順調に進んで・・・せっかくなので、昭和60年(1985年)6月に初版となり、増版も~♪小耳に挟んだ情報では・・・映画「マルサの女」に、ヒントを与えた、とか~!?言うなれば・・・マルサ文学やドラマのハシリ~!?(パシリじゃないよ~!)今や、専門職の世界を背景に、ドラマが進行するタイプの物語も、いろいろな表現媒体で、作られていて、好評のようですが。そのハシリとも、言えるかも、知れません。ハシリ、ハシリ・・・と、そんな、最先端を、いまだに走り続ける、逸走さんの代表作(?)問題作(?)田吾作~(?)は、卒業されてしまったそうですが・・・そんな「国税査察官」を、読んでみました!ここから、感想です~♪裏の帯には・・・~~~・・・~~~女の死に絡むのは、企業の魔の手か、男女の怨念か、あるいは……?詩の背後でうごめく腐蝕の構造に立ち向かう、国税査察官・井口英男。~~~・・・~~~帯の表は、ご案内の通り・・・「ニュー社会派鮮烈デビュー」ですから~!少々、ビビると言いましょうか・・・もともと、私は、読書家でも無くて、特に、推理やサスペンスは、好きな方でもありません。ましてや、社会派って・・・アハハ、大丈夫か、わたし~!?・・・読み進められる~!?心配しましたが・・・最後まで、面白く読ませて頂きました!勿論、国税査察官達の、脱税を追い詰めて行く方法論も、面白いのですが・・・このお話・・・実は、とっても、人間ドラマだと、思うのです~!登場人物、ひとりひとりが、自分を、生きています。それぞれの、事実に対する対応が、リアルで、面白いのです。そして、それぞれの、事実に対する対応が、その人格を物語っていて・・・その人の、生き様を、見るようです。だからこそ(?)、私のような読者すらも、先へ先へと、ページを進ませる・・・そんな小説に出来上がっております!思い出す場面をひとつ・・・~~~・・・~~~川田警察の塚越に、井口が会いに行って・・・井口 「塚越さん、あなたが私だったらどうされますか?」(中略)塚越 「ですから、私が井口さんだったら、鍵探しはやめます。可愛い遠井京子さんのイメージを、いつまでも胸に抱いている方がいいですからね」(中略)塚越 「そして、私が私だったら、その事件の男と井口さんを追いますね」~~~・・・~~~どうぞ、国税査察官の目を持ちながら、ロマンチック(?)に生きる井口英男に、にととらさんを、重ねてみては、如何でしょうか~♪あとがきのあとがきには・・・薄井逸走さんの、アメリカ愛と執筆への意欲(?)を、感じさせる一文が~♪そんなこんなで・・・「かおりちゃんの不思議なケータイ電話」も ・・・乞うご期待!