映画「ひろしま」と「表現の不自由展」について・・・思うこと。
(映画「ひろしま」の一場面)ご無沙汰しております~♪こちら(↑)の映画「ひろしま」を、先日(2019年8月17日午前0時から~)、NHKのEテレにて、ご覧になった方も、いらっしゃるかも知れませんが・・・私も、始めて観ました!この映画は・・・原爆投下8年後(1952年)に制作され、ベルリン映画祭にて、長編映画賞を受賞したそうです。広島市の中学、高校、教職員、一般市民など、約8万8500人の全面協力の下、原爆投下後の市内の惨状を、実際の映像を交え、リアリズムで再現されているものです。映画「ひろしま」お時間のある方は、ご覧下さいませ。個人的な感想としては・・・原爆投下から7年目(劇中)にして、すでに、被爆者に対して「被害者面している」と、非難を向ける人々がいることに、愕然としました。現在の、沖縄の基地問題で、被害を受けている方々や、福島の原発事故で、被災された方々へ対しての、誹謗中傷にも似ていて、日本人の変わらない、意地悪な、非情さを、感じました。そして、最後の方で、働いている工場で、また、大砲の玉を作り始めていることに、憤りを感じる青年に、同情しました。「死の商人」という言葉がありますが・・・戦争の傷跡が、色濃く残っている街、そこに生きる人々に、再び、大砲の玉を作らせる国家って・・・ひどい!日本の復興の為に、再び戦争(朝鮮戦争)を利用しているとしか、思えません。そこにも、権力者のエゴを、感じずにはいられません。そして、私も、この映画は、初耳だったのですが。もうちょっと、高齢の方でも、ご存じない方は、いっぱいいらっしゃるようで・・・結構、有名な俳優さんも、出演されているのに~♪なぜならば、この映画は、朝鮮戦争やレッドパージの中・・・反米色や政治性が強過ぎると、全面攻撃を受け、ほぼ、上映禁止に追い込まれ、その後、また、米ソ冷戦下、ほとんど上映されることなく、お蔵入りとなり、今に至っているようです。この映画を、NHKがEテレにて、放送したことは、褒められる所業だと、思いました。ウフッ、深夜でしたが・・・そして、このように、時代によって、お蔵入りになる映画があることに、「表現の不自由」を感じずには、いられません。だから、現代でも、「表現の不自由展」の中止には、とても問題があると、思っているのです。