「 原発労働者 」(寺尾沙穂 著 )を、読んで・・・思うこと。
( 「 原発労働者 」 寺尾沙穂 著 講談社現代新書 760円税別 )ご無沙汰しております~!東京の桜(ソメイヨシノ)の花も、終わりそうですが・・・今日は朝から、くしゃみが止まらず、市販の鼻炎の薬を、飲んじゃいました!これから、スギに代わって、ヒノキ(?)の花粉が、流行るそうですが~。最近、この本(↑)「原発労働者 寺尾沙穂 著」を、読んだのです。個人的には、原発は廃止にすべきだと思っているのですが・・・推進の方々もいるのが現実で。でも、どう考えたって、福島第一原発の事故を考えれば、将来的には、脱原発に進むべきだとも、思うのですよ~。それでも、政府は、原発推進(国策~?)・・・でしょ~!?そんなことで、これからも、原発を推進したい日本社会において、原発事故を問題視することも大切ですが、通常運転の原発には、問題は無かったのか?それって、事故後の労働環境を考えるにおいても、重要だとも、思うのです。ネットを検索してみると・・・1995年、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」での、火災事故を起こすし。(この事故で、2010年まで運転休止、2016年には正式に廃炉決定。)1999年9月30日、茨城県の東海村(株式会社JCO)で、約20時間の臨界事故発生で、作業員2名死亡、1名が重症、667名の被爆者。この臨界事故において、「裏マニュアル」の存在が明らかにも・・・このような、ずさんな労働環境では、いつかは、事故が起きても不思議ではないのでは、とも、思ったり。____________________________「平時」の原発はこんなふうに動いていた!現場の証言で浮かび上がる驚きの実態●炉心屋は真夜中にデータを書き換える●ボヤは消さずに見て見ぬふり⁉●アラーム・メーターをつけていたら仕事にならない●燃料プールに潜る外国人労働者?●原発施工者が一番地震を恐れている●定期検査の短縮で増える点検漏れ____________________________・・・との「表紙」や帯でも、分かるように、「平時」の原発の運営には、公にしてはいけない(?)ような、色々な不都合を孕んでいるということが、原発で働いてきた方々へのインタビューから、分かる内容と、なっているのです。ひとつ、ご紹介~!「アラーム・メーター」の無視について、寺尾さんが質問すると・・・p73 「ありましたよ。頼まれるんだよね。安全さん(←役職名)、ここ線量高いからちょっとナシで行ってくるから待っててねって。だから黙認はするから、そのことは言わないで下さいねって。バレたらクビにかかわってくるから。安全さんから許可をもらったって言ったらだめですよと。こっちは安全に作業してもらえればいいから怪我しないように。どうしても狭いところに入ってしまうとひっかかったりする。そういうときもメーターを外したりする。でも法律違反ですからね」・・・と、高橋さん。労働者の安全よりも、仕事をそつなくこなすための現場のやり方を、常識にしてしまう労働現場が、浮かび上がります。クビが困るから、労働者自らが、法を犯して、メーターを外して作業する労働環境が、いい労働環境とは、とても思えません。原発をこれからも運営するのなら、どこに見せても恥ずかしくない、安全で安心な労働環境を、整えて頂きたいです!それが出来ないのなら、新設の原発など、もっての外だし、再稼働なんて、止めて欲しいです。