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カテゴリ:ちょっとひとり言
風邪が治らない
正確には、風邪は治っているんだけど、その後に来る咳が治らない。 親譲りで気管支が弱いらしく、ちょっとした風邪で寝込むまでもなく治ったとしても、治りかけから始まる咳がいつまでも続くことが多い。 2年前には肺が飛び出してくるかと思うほど激しい咳の発作が3週間も続いた。 ようやく咳が治まった頃に、わき腹に刺すような鋭い痛みが走ることに気づいた。 あばら骨にヒビが入ったのか? 大きく息を吸い込むたび、くしゃみや軽い咳をするたび、寝返りを打つたび、笑うたびに痛みが走り、あいたたた、とわき腹を押さえる状態が実に4週間も続いた。 あんな目にはもうあいたくない。 放っておけばいつかは治るんだけど、前回でさすがに懲りたので、今回は早めに家庭医に行った。 先週、風邪を引いてですね。 え、先週から風邪引いてるんですか?(で、今頃来たの?) ・・・遅かったらしい 処方箋なしで市販されている咳止めの薬と咳シロップをおススメされた。 咳シロップは、咳を出す、粘液をサラサラにして排出しやすくするためのもの。 100%植物性ですからね。 タイムっていうハーブ知ってるでしょ? タイムが主成分のシロップで、味も悪くないですよ 日本で医者にかかれば必ずと言っていいほど、薬を出してくれる。 抗生物質も割とすぐに出してくれるという印象がある。 それに対してドイツの医者は、風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎の軽い段階ならば処方箋が必要な薬はまず出さない。 知り合いの日本人からは、副鼻腔炎が1ヶ月経っても治らず、辛くて仕方ないから抗生物質を出してくれと頼み込んでも出してもらえなかったので、仕方なく急遽日本に一時帰国したという話も聞くくらい そんなドイツの医者が好んで使うのは、薬草がメインに入っている昔ながらの薬(?)だ。 さらに薬と合わせて 1.寝る前に10分間吸入すること。 湿度が粘液を流れやすくするから。 ミントなどは逆に咳を誘発するので何も入れずにお湯だけ、もしくは塩を少し入れて。カミツレも咳に効く。 ちなみに吸入と言っても、↑こんな特別な器械も薬も必要ない。 大きなボールに沸騰したお湯を入れて、その上に顔を出したらバスタオルを頭から被り、お湯の入ったボールまでスッポリと覆う。 試しに、GoogleでErkaeltung(風邪)、Inhalieren(吸入する)というキーワードで画像検索を掛けてみよう。 日本語だと、見事なくらい吸入器の画像ばかりが並ぶ。 ドイツ語だと、洗面器とバスタオルを使う正しい吸入の仕方の画像がいくつもヒットする 2.湯タンポを胸の上に置いて温めること。 温度が高すぎるとやけどしちゃうから、あんまり熱くしないでね、必ずタオルで包んでね。 と、まるで小さな子供に言い聞かせるように言われてしまった。 ま、確かに子供みたいな顔してますけどね。 日本と違って労働者は風邪でも有給休暇を使う必要がないので、病欠届けも つまり、 ゆっくり休養を取って体力を回復しなさい、 自分の体力で病気を治しなさい、 医学はその手助けをするに過ぎない。 というスタンスなのだ。 やたらと強い薬を使って早く治せばいいと言うものではなく、深刻な持病を抱えていたり他に病気を併発したり悪化させたりする恐れがない時は、自然治癒力で回復することが望ましいのだ。 基本的にこのスタンスは気に入っている。 風邪やインフルエンザくらいなら、抗生物質を飲むよりも自力で治したい。 しかし、、、 今回も咳が治らない 寝入り際や明け方に咳の発作が襲ってくる。 咳のせいで、胸や脇やお腹のあちこちが筋肉痛で痛い。 おお、こんなところにも筋肉があるのか、と新鮮な発見があって面白くないこともないけれど。 咳の発作のせいで(?)一日中体がだるくてどよーんと疲れている。 枕の下に掛け布団をたたんで入れて、上半身を少し高くして寝ている。 こうすると呼吸は楽になるし、咳も減るんだけど、慣れない姿勢に背中が筋肉痛で痛い。 でも一番の問題は、歌えないこと。 喉は荒れていないようなので、歌えないことはない。 けれども、歌おうと息を深く吸い込むとむせるように咳が出始める。 声を出していると、喉に粘液が絡み付いて息が途切れる。 プローべも歌のレッスンももう2週間休んでいる。 こう長引くといい加減、 抗生物質でも点滴でも何でもいいから持ってきやがれってんだっ という気になってくるからあら不思議 月曜日にもう一度、家庭医に行って相談して来ようっと。 今度は何が出てくるかな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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