明けましておめでとうございます。
日本で大晦日というと、一年の終わり、締め、という感じで大掃除やおせちの準備のラストスパートの慌ただしさ、その後にやって来る厳粛さとそこはかとないメランコリックな寂しさが漂うが、
ドイツでシルベスターというと、新年を迎えるお祭り騒ぎ、花火解禁!の浮かれきった雰囲気がある。
ところで、クリスマス前に、手作り豆腐に挑戦、なるかな?という決意表明をした。
ドイツでインターネットショッピングでお手軽に手作り豆腐キットが手に入るとは、まったくイイ時代になったものだと一瞬感動させておいて、
12月22日から1月8日までクリスマス休暇だもんね、13日以降の注文処理は1月9日以降だよ~
というメッセージで、ああやっぱりここはドイツだったと思い知らされた。
ところが、届いたんです、手作り豆腐セット、クリスマス明けに!
いやもうビックリ
在庫があったから、とっとと発送してくれたということなのでしょう。
すごいぞドイツ人! やれば出来る子なんです
期待してない分、感激も大きいですな。
もともと今年のシルベスター(大晦日)は自宅でまったり(つまり無計画)だったのですが、日頃何かとお世話になっている義両親を久しぶりに手料理でもてなしましょうということで、晩ご飯を一緒に食べることに。
ま、お昼はしっかりご馳走になったんですけどね
メニューはもちろん日本食。
オットの和食レシピ本から、前菜にアボカドとマグロのステーキ、メインは鴨味噌田楽。
それに、義両親も大好きな玉子焼き。
ちょっとお正月っぽくKohlrabiでナマスも作ってみようと、スーパーで柿も買って来た。
そして手作り豆腐第一号。コレはせっかくなので摺り下ろした生姜と一緒に冷奴で。
もちろん、大量に出たおからで煮物も。コレは作っておいて冷凍してもいいし。
普段は保守的で平均的なドイツ人の義両親なのに、割と何を作っても喜んで食べてくれる。
ので、作ることは苦にならないけど、「コレは何?」と聞かれて説明するのが面倒くさい。
何って、、、ねえ?
日本で生まれ育ったら考えるよりも先に口にしてきた物ばかりですから。
しかし、説明するために、「コレは何で出来ているんだろう?」「どうやって加工するんだろう」「どこで生まれてどう発展して受け継がれてきたのだろう?」と頭をひねることが、自分自身の文化的背景を見直し再認識する機会になっている。
というところまで、事前に書いておいたわけです。
珍しく準備が良い!
料理はどれも美味しく食べてもらえました。
ちなみにデザートはティラミスで。
その後は、オットと義両親と4人で、ドイツでシルベスター定番(?)の家族団欒ボードゲーム、Mensch, aergere Dich nicht! をやって、
12時までは、義両親の居間のテレビでMr.Beanを観て、
年が明けた瞬間をSektで乾杯し、下々の花火を義両親の寝室のバルコニーから眺め、
↑ ただ単に義両親が町外れの上の方に住んでいるというだけです
また居間に戻って、コレもドイツのシルベスターの定番、
Dinner for oneを観る
↑ ドイツの放送局NDRが1963年に製作した古~いコメディ・フィルム。イギリスの貴族の屋敷を舞台にしています。最初だけ司会者が内容や登場人物をドイツ語で紹介するのですが、その後の会話はすべて英語です。毎年必ずシルベスターに放映されます。ドイツ人ならば必ず一度は観たことがあるというくらい世代を越えて息づいている定番の作品で、コレを観なければ年が越せない新年が迎えられないというファンもたくさんいるくらい。
15分くらいの短いモノです。上のリンクは後半が見つからなかったんですけど、ドイツ語解説入りです。オリジナルは白黒のはずなのに、なぜかカラー。
英語の劇の部分だけならばこちらから。
Part1、
Part2
という、ドイツ・トラディショナルに新年を迎えることができました。
ここまで完璧なメニューというのも、実は初めてです
改めまして、本年もどうぞよろしくお願い致します。
それでは、おやすみなさい。