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テーマ:楽器について♪(3648)
カテゴリ:ガイゲ
楽器屋さんにガイゲを持ち込んだところ、そこのオッチャンを大興奮させてしまった午後。
あとはなんだっけな。 ああそうだ、指板とネックの接着部分。 ここがね、オットが力技で鋸で切り離して塗装が終わってから接着し直したもので、その外科手術の跡が残っている。 本人も気にしているので触れないようにしてるんですけどね ここもオッチャン、見た瞬間絶句してましたね さらに弦。もちろん、キットに付いていた弦。だって、弦も購入しようと思っていたし。 スチールむき出しの弦っていうのは有り得ないと。 E線は基本的に処理をしていないむき出しだけど、他の線はアルミニウムとかで表面処理をしているモノなんだとか。 でもね。 最後に色んな弦を見せてくれたんだけど、スチール弦ならせめてこのレベルというのを開けて見たらば、 あれ、この弦もスチールむき出しだ とのことでした。 おい。 で、ブランドをいくつか見せてくれたんだけど、いくら粗悪品と言っても取りあえず今の弦も音が出るみたいだし、そんなに高くないスチール弦に付け替えるのが意味があるのかどうか疑問に残るので、このまま2ヶ月とか半年とか弾いてみたらどうですか、と。 それで満足いかなくなったらそれからだって替えられますからね と。 オッチャンはきっと、すぐに嫌になって辞めてしまうか、物足りなくなって新しいガイゲを買いたくなるかのどっちか、だから一番安いスチール弦(といっても40ユーロ)に張り替える意味なしと踏んでいるのでしょう。 ちなみに、 うちには40ユーロくらいからの弦しか置いてません。 最低でもそのくらいモノじゃないと質が良くないですから。 だそうで。 しかし、最低でもこの辺り、あるいはもう少しイイのならばコレっていういくつかのブランドを教えてくれたので、オッチャンに叱られに行かずとも、ネットでも注文できちゃいます。 ああ、嫌な客。 もう興奮状態でほとんど私の話なんかに耳を貸してくれないオッチャンでしたが、 ガイゲなんて触ったこともなかったから、どれだけ続くか分からないし、とりあえず鳴らしてみたかったんですよ、ほらガイゲって高いし。 と言ってみたらば、 うちで取り扱ってるガイゲは300ユーロからですよ?高くないでしょっ?? 初心者だからこそ、ちゃんとした楽器じゃないとダメなんですよって 指が痛くなったら楽しくないから続くわけがないじゃないですか。 いちいち調弦に時間が掛かっていたら面倒になって弾かなくなるでしょ。 そうじゃなくて、楽に弾けて、ちゃんとした音が出るから、楽しいからこそ続くんです。 と、力説されてしまった。 分かります。よく分かりますとも。 それにしても、 ガイゲってある程度経済的に余裕のある、しかも音楽教育にお金をかけることを選択する家庭の子女(←ドイツで言うならば、親が大卒の家庭という感じですね)の楽器なんだなあ、とシミジミ思い知らされましたよ。 ちなみに、 こんな楽器音なんて出ないんじゃないの?と言いつつ手に取ってスッと一瞬だけ弦を弾いてみて、「あ、ちゃんと音が出る!」と驚いていらっさいました。 (`・∀・´)エッヘン!! 最初は、最低限コレとコレは直さないと息巻いていたオッチャン。 勢いに押されてガイゲ職人に出す話にまとめられてしまったらどうしようと内心焦っていたのだけれど、、、 最後の方は、かなりトーンダウンして、直して意味があるかどうか分からないし、もう取りあえずコレで弾いてごらん、改良はあとからいくらでもできるから、というスタンスになっていました。 お買い上げは結局、肩当てのみ(しかもやっすいヤツ) 我ながら、ホントに嫌な客だなあ~ 他の売り子さんが、オッチャンにまくし立てられているのを心底気の毒そうな顔をして見ていたのが印象的でした。 オッチャンのあまりの言い草に、私はもうどうしようもなくって、始終ケラケラ笑っていたんだけど、今思うとあれは失礼だったかなあ。 さすがに直後はかなり凹みましたけど、一日経って振り返ってみると、色々とガイゲのことをお勉強できて面白かったです。 しかも、今思い出すと笑えます。 冷静になって指摘された点を振り返ってみると、 弦はどうせいずれは交換しなければならない。 テールピースだって交換できる。 駒も交換・調整可能。 ネックは調整すればいい。 塗装が悪いのは、素人が廉価品を購入して塗装したせいよ♪ヤル気さえあれば塗りなおしできますぜ。 弓だってもともとキットのオマケみたいなモノなんだし、少しイイものを買うことができる。 つまり、このキットのどうにもならない欠点というのは、使われている木材の質が低いことだけのようです(爆) じゃあ、ちゃんと音が出る時点で合格なんじゃないの?? すみません、根がひねくれ者なモノで きちんとした楽器だけを自信を持って販売している楽器屋さんだからこそ、あんなに怒ったんだってことも分かっています。 しかも、どうせならうちで楽器買ってくれって思っただろうし。 正直にぶちまけてくれたし、何とかしようと職人さんまで電話してくれたし、確かにこっちのあんまり話は聞いてくれなかったけれど、それでも色々説明させちゃったし、 だからちょっと申し訳ないくらい。 でも試しに弾いてみるくらいの事はしてから言って欲しい気もする。 今思うと、最初から正直に組み立てキットのガイゲをオットが塗装して私が組み立てました、と話せば良かったんですね、きっと。 オッチャンは、完成品として売られたガイゲだと思ったからこそ、あんなに怒ったんだと思う。 オッチャンの勢いに圧倒されて言い出せなかったんです。 ごめんなさい、オッチャン。 ガイゲを続ける自信がついて、ちゃんとした楽器を買うことになったら、オッチャンのところでお世話になりたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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