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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ちょっとひとり言
ご無沙汰しております。
3月に入って、個人的なバタバタは収束したものの、もともと忙しいのにいつものごとく突然仕事で追い詰められ、さらにバタバタしていました。 それも何だかボスの気分一つで(?)何となく有耶無耶になり、復活しようかなと思っていたタイミングで、東日本を今回の大地震-大津波-原発事故という大災害が襲い、文章を書く意欲も今まで書いた走り書きをまとめる意欲も起こらずに、また時間が経ってしまいました。 日に日に大きくなっていく犠牲者の数と一向に減少しない行方不明者の数に、その被害の甚大さに呆然とする日々でした。 亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、行方不明の方々が一日も早くご家族と再会出来ますように。 現在避難所で生活されている方々に心よりお見舞い申し上げます。 被災地の皆さんが心穏やかに過ごせる日々が、一日も早く再び訪れますように。 地震発生以来、毎日毎日NHKのニュースや記者会見をニコニコ生放送でチェックしています。 このサービスはとても有り難いです。 ニコニコ動画のアカウントは以前から持っていたのですが、ほとんど利用することはありませんでした。 しかし今回、地震のニュースをドイツのラジオで聞き、自宅について真っ先にチェックしたのがニコ動でした。 ニュース番組のビデオがアップされていればいいなという程度だったのですが、NHKのニュースをライブで流していて驚きました。 記者会見の生放送はもちろん、既に終了した生放送も過去ログの中から観ることができるのですね。 これは本当に助かります。 ドイツのニュースでも地震発生から連日取り上げられ、被災地の様子や特に原発事故の状況が伝えられています。 日本とドイツのニュースを毎日両方チェックしていますが、双方の温度の違いというか対応の違いが非常にハッキリしています。 ドイツではチェルノブイリ以降で最大の原発事故が発生、チェルノブイリに匹敵する惨事に発展するおそれがあると、最初の段階から非常に悲観的に繰り返し伝えています。 専門家を招いて予測される限り最悪の事態について聞き出し、原子力発電所の危険性を重ね重ね強調しています。 ドイツのニュースだけを見ていると、もうこの世の終わりとでも言うような語調に、本当に恐ろしくなります。 それもそのはず、多くのドイツ人中では、チェルノブイリ原発事故の記憶がまだまだ生々しく残っているようです。 何百キロも離れたこの森深い地域でも、ほうれん草が出荷停止になったり、事故の後数年間はドイツ人の大好きな森でのキノコ採りが禁止されたそうです。 目に見えない放射能汚染の不安を日常生活の中で感じた経験からこその反応なのでしょうか。 逆に日本の政府関係、東電関係の記者会見を見ていると、決して多いとは言えない情報が淡々と発表されています。 日本政府や東電の対応は、ドイツのメディアで盛んに批判されているように、情報規制されているせいで実際に何が起こっているのかがよく分からないという点は否めない気もしますが、とにかく市民の集団パニックや周辺大都市の大混乱を未然に防ぐという政府のスタンツが見える気がします。 事故発生以来、友人や知り合いから家族の安否や日本の様子を聞かれます。 犬の散歩に出ていて、通りがかりの知らない人から声を掛けられたりもします。 みんな本当に心配してくれて、思いやりのこもった言葉を掛けてくれます。 幸いに私の家族や友人たちのほとんどは東京周辺にいるので、無事です。 そう言うと、みんな自分のことのように大喜びしてくれて、それはそれでとても有り難いことなのですが、原発事故がまだまだ予断を許さない状況では、私自身が心の底から安心できないので非常に複雑です。 それに予断を許さない原発の状況を話して聞かせるのも回数を重ねるごとに気が重くなり、人に会うのが少し億劫になっています。 一日も早く原発事故が収束に向かいますように。 そして一日も早く、現場で危険に身を晒して作業に当たっている方々全員が無事にご家族の元へ帰れる日が来ますように。 最後に ドイツにお住まいの方で、義援金という形で協力したいけどその手段で迷っているという方がもしかしたらいらっしゃるかもしれないと思いから、ZDFの寄付金に関するサイトのリンクを張っておきます。 Spendenkonten ZDF の Erdbeben in Japan お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 22, 2011 09:57:55 PM
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