南ドイツ　小さな谷の旋律

クリスマスもいよいよ迫ってきた。
クリスマスの週はプローベ、ゲネプロ、本番の予定で埋まっている。


そこへO村指揮者からのお誘いが。

O村は、クリスマス・イヴの夜のミサで歌うのだけど、「君たち一緒に歌わない？」と。


今年はヴィヴァルディのGloriaをオルガン演奏、ソリスト無しで歌うらしい。

そのオルガン演奏をするのが、S村・K町のコーラス指揮者だから、スケジュールの調整は簡単。


君たちって声を掛けてくれるのは彼の優しさで、本当はテノールが欲しいということはよく分かっている。

だって、O村のソプラノって12人以上いるし、ちゃんと歌える人も何人かいるし、ソプラノの補充は必要ないのだ。

それに対してO村のテノールは一人。

素晴らしい声と音感の持ち主だけど、一人で歌うのはやっぱりしんどい。

だから、オットに入って欲しいのだ。


それにしてもこんなに直前になって、という思われるかもしれない。

実はO村とS村のプローベは同じ曜日に行われている。

つまり、S村を優先する以上、O村のプローベに参加することは不可能。

だから、ゲネプロと本番だけ来てくれれば良いからね（音取りは自力でお願いね）、と、楽譜付きで話が回ってきたのだ。

っていうか、どんだけコーラス好きだと思われてるんだ、私たちは


この曲、たまたま以前からCDを持っていて何度も聴いているので全体像が頭に入っているし、旋律自体がそんなに難しくないので、歌えると思う。

いかにもヴィヴァルディという感じのする、煌びやかで華やかな旋律が美しいミサ曲。

歌いに来てよ、と言われれば、是非歌ってみたい。


しかし、、、

O村で歌うことになると、月曜日から日曜日まで、毎日プローベやらゲネプロやらミサ本番やらで、一日の休みも無くなってしまう。

さすがに多すぎるかなあ？


それに、クリスマス・イヴは毎年オットの両親と姉家族と一緒に過ごすので、そちらも話をしてみなければならない。

ヴィヴァルディのGloria、歌いたいけど、どうなるんだろう？？

即日発送可輸入楽譜：ヴィヴァルディ：グローリア　ニ長調　RV589/カゼッラ編（コーラス）

と、私たちはもう半分くらい歌うつもりになっていたのだけど、オットの両親から待ったが掛かった。

O村のミサで歌って帰って来ると、家につくのは早くて７時半、下手すると８時になる。

クリスマス・プレゼントを開けることを何よりの楽しみにしているオットの甥っ子（8歳）には、それでは遅すぎるというのだ。

クリスマスと言えば、大切な家族のお祝い。

ということで、残念ながらお断りした。

甥っ子もいつまでもプレゼントの包を開けて大騒ぎする小学生ではないし、今年はとりあえず我慢だ。

また誘ってもらえるといいなあ。