|
テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:アンサンブル
アンサンブルのプローベ
発表会後初のアンサンブル練習はもう12月に入ってからだった。 丸1ヶ月ほど時間が空いたせいか、なんだかものすごく久しぶりな感じがする。 何を歌おうかという話は、前回の歌のレッスンの時に出ていて、先生がモンテヴェルディの曲を何曲か提案してくれていた。 そして私も3曲ほど、、、なんと、日本の歌! S村の合唱団で歌い始めたばかりの頃、指揮者に「日本の曲の楽譜を持ってない?」と聞かれ、次の一時帰国の時に5冊ほど購入してきたものがある。 S村の指揮者に渡してあったんだけど、一向に見る気配がなく、いつしか忘れていたことを、最近になってふと思い出し、借りてスキャンした。 S村が歌うことを想定して選んだ楽譜なので、4声でできるだけ単純なハーモニーのアレンジばかり。 しかも、歌詞の上にローマ字で読み仮名がふってあるという優れモノ 改めて眺めてみると、ちょっと単純過ぎてつまらないかもしれないと思えてきたが、たまにはこういう「単純だけど、だからなおさら少人数でハーモニーをキレイに歌うのは難しいよ」系の曲を歌うのもいいだろうと思い直した 5曲ある中から、「小さな秋」「早春賦」「浜辺の歌」の3曲を選択し、メンバーと先生に送信しておいた。 そして当日、何を歌おうかという話の中で、それじゃまずは(旋律の)簡単そうな日本の歌から、ということになり、曲は「小さな秋」に決定!! この曲は、一度歌ってみたかったので嬉しかった。 http://www.youtube.com/watch?v=JWN_FGQlkjQ まずは、テキストの読みから。 ドイツ人にとって日本語は、基本的に書いてあるとおりに発音すれば良いので、簡単な言語だ。 chiは”ヒ”じゃなくて”チ”と読む とか、 nは”ン”と、”発音”する とか、 eiは”アイ”じゃなくて”エイ”になる とか、ドイツ語と違うところだけを簡単に説明した。 そして音取りに入った。 まずは半分以上主旋律を歌うソプラノ、そして分かりやすいハーモニーを歌うアルト、テノール、バス。 後半部分はソプラノ→バス→テノールとソロになって、他の3声は単純なアコードで伴奏する。 始めて30分くらいで、すべてのパートの音取りができて、一緒に通して歌えてしまった。 いくら比較的簡単とは言え、これがS村ならば1時間掛かっても出来なかっただろうと思うと、一人ひとりのレベルの差というものを感じてしまった。 そしてつくづく、外国人にとって日本語の歌詞って思っていた以上に簡単なんだと思った。 ヨーロッパ言語の歌詞は、たいてい1音に単語の1音節が乗るから、幾つものアルファベットが乗っていて発音が難しい部分がある。 でも日本語の歌詞は、たいてい1音に1文字が乗っているので、アルファベットでも1文字かせいぜい2文字。 この差は大きい。 ただし、日本語が母国語でない人は、とにかく書いてあるとおりにきちんと発音するので、やたらと母音の発音が強かったり、1文字1文字の発音が強すぎて不自然に聞こえたりする。 同じ旋律を歌っているソプラノ2さんに、何度も「あ、この文字は飲み込んではっきり発音しないのね」と言われて、一瞬何のことか分からないくらい、無意識にやっているけど 歌い終わったところで、先生も含めて全員から「キレイな曲だね」とのコメントが。 母国の文化がほめられると、やっぱりうれしいね。 ざっと「小さい秋」を歌った後は、モンテヴェルディの曲「O Mirtillo, Mirtillo anima mia」に入った。 http://www.youtube.com/watch?v=DwkfM-hj5_o こっちはもう、本当に大変。 なんだか、「えっ」と思うような”イレギュラー”な運びで、戸惑いまくり。 だんだんと集中力も落ちてきて、1/3ほど音取りをしたところでお開きになった。 クリスマス前にもう一度集まろうか、ということで、次のプローベは2週間後に決定。 楽しかった~
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アンサンブル] カテゴリの最新記事
|