テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:映画
絶対観たかった映画 「ぜんぶ、フィデルのせい」 又もや、3/7金曜日までというギリギリになって、観てまいりました。。♪ もちろん水曜千円ディ。。。(o^-^)b
フィデルというのは、キューバのカストロ国家評議会議長の事。 ま、この映画にカストロは登場しないのだけれど、 丁度先月引退声明が発表されていたのが、何だかタイムリー!(タイムリーというのもなんだけどね)
1970年のフランス。 父は弁護士、母は雑誌記者という恵まれた家庭で育ち、 名門カトリック女子小学校に通う9歳の少女、アンナ。 可愛くてやんちゃな弟フランソワ。キューバ人のお手伝いさんとの何不自由ない暮らし。 ところが、そんなアンナの生活は両親が共産主義を支持し始めたことで一変。 宗教学の授業は受けられなくなり、小さなアパートに越し、可愛がってくれていたお手伝いさんともお別れ。 家にはいつも髭を生やしたおじさん達が出入りして、家族で過ごしていた日曜日もなくなり・・・ アンナの怒り、爆発!! キョーサン主義って何? 元の生活に戻りたい!! _______________________________________
とにかく、もう、アンナが最高♪ 終始、口をムスッと曲げたような仏頂面、キッと見つめる強い眼差し! その不機嫌な顔で、なんで?納得できないよ!と見つめてくる。
両親がキョーサン主義を支持するにはそれなりに訳があり、 当時の巴里の知識階級は、こぞってその方向へ動いていた時代でもあるのだけれど、 なんの意識的バックボーンもなく、それまでの暮らしを否定された様なアンナにとったら、 何それ?と反発を感じるのは当然。
でも、アンナは、新しい環境の中で自分の疑問をちゃんと言葉にして相手に伝え、 相手の言葉をきちんと自分なりに消化しようとする。 ものすごく、まっすぐな眼を持った女の子。
これは、マジに考えるとものすごーくシビアなものを孕んでいると思う。 舞台は70年代の巴里だけれど、じゃあ、時を経て今私達はどーなの? 映画館の椅子に座りながら、ずっと学生の頃の自分に問いかけられている気がしてた。 今、私はそれおかしいじゃん??と思うことに対して、何してるんだろ?って・・・
ま、さすがフランス映画で、両親の思想的転向?もシビアにではなく、 ちょっとドタバタ、ユーモラスに描いている。 私がふっふ~~ん!!と感じたのは、キョーサン主義に目覚めたと言う両親が、 小さなアパートに移りながらも、相変わらずお手伝いさんを置いた生活を送っていたり・・ フェミニズム運動に主体的に参加する母に対して、政治活動に積極的な父が対峙したり・・ 自らのアイデンティティを模索しながら、矛盾を抱えた存在である事。 親とは言えども、一人の人間だものね。 そこは深く共感。。。 親だって迷うのよ。。。はぁ~!
色々と考えさせられつつも、アンナのファッションのキュートさに目を奪われっぱなし♪ 靴が可愛い♪ 制服が可愛い♪ タートルネックのセーターに同色のタイツ♪♪ チェックのスカートが、もう溜まらない~~(≧∇≦)b こういう、シンプルなスタイルが一番好き。 弟のフランソワもメッチャ可愛いし。。
アンナがご不満の小さなアパートだって、私の目から見たら憧れ♪ 何気なく使っているカフェオレカップだって、お皿だって、すっごく素敵♪ これが40年近く前の時代だと思うと、本当にスゴイ!!
最後に家族皆がベッドの上でランチを摂る場面、とっても良かった。 パパとフランソワが食事を用意して、皆で食べるのよ◎
映画の余韻にしばらく浸れそう♪♪
ひさーしぶりに、映画館の暗闇の中で心の底から堪能できる映画でありました。 いろーんな意味で、とっても良かった♪ も一度観たい映画♪
珍しくパンフレットまで買っちまいました♪♪ オレンジがこの映画で、ちょっと意味を持った存在なのよ。 ミニバックとTシャツも売ってました♪思わず買いそうになっちゃったわよ!!
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