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WALNUT BISCUIT

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March 5, 2008
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カテゴリ:映画

 

 絶対観たかった映画 「ぜんぶ、フィデルのせい

又もや、3/7金曜日までというギリギリになって、観てまいりました。。♪

もちろん水曜千円ディ。。。(o^-^)b

 

フィデルというのは、キューバのカストロ国家評議会議長の事。

ま、この映画にカストロは登場しないのだけれど、

丁度先月引退声明が発表されていたのが、何だかタイムリー!(タイムリーというのもなんだけどね)

 

1970年のフランス。 父は弁護士、母は雑誌記者という恵まれた家庭で育ち、

名門カトリック女子小学校に通う9歳の少女、アンナ。

可愛くてやんちゃな弟フランソワ。キューバ人のお手伝いさんとの何不自由ない暮らし。

ところが、そんなアンナの生活は両親が共産主義を支持し始めたことで一変。

宗教学の授業は受けられなくなり、小さなアパートに越し、可愛がってくれていたお手伝いさんともお別れ。

家にはいつも髭を生やしたおじさん達が出入りして、家族で過ごしていた日曜日もなくなり・・・

アンナの怒り、爆発!! キョーサン主義って何? 元の生活に戻りたい!!

_______________________________________

 

とにかく、もう、アンナが最高♪

終始、口をムスッと曲げたような仏頂面、キッと見つめる強い眼差し!

その不機嫌な顔で、なんで?納得できないよ!と見つめてくる。

 

両親がキョーサン主義を支持するにはそれなりに訳があり、

当時の巴里の知識階級は、こぞってその方向へ動いていた時代でもあるのだけれど、

なんの意識的バックボーンもなく、それまでの暮らしを否定された様なアンナにとったら、

何それ?と反発を感じるのは当然。 

 

でも、アンナは、新しい環境の中で自分の疑問をちゃんと言葉にして相手に伝え、

相手の言葉をきちんと自分なりに消化しようとする。

ものすごく、まっすぐな眼を持った女の子。

 

これは、マジに考えるとものすごーくシビアなものを孕んでいると思う。

舞台は70年代の巴里だけれど、じゃあ、時を経て今私達はどーなの?

映画館の椅子に座りながら、ずっと学生の頃の自分に問いかけられている気がしてた。 

今、私はそれおかしいじゃん??と思うことに対して、何してるんだろ?って・・・

 

ま、さすがフランス映画で、両親の思想的転向?もシビアにではなく、

ちょっとドタバタ、ユーモラスに描いている。

私がふっふ~~ん!!と感じたのは、キョーサン主義に目覚めたと言う両親が、

小さなアパートに移りながらも、相変わらずお手伝いさんを置いた生活を送っていたり・・

フェミニズム運動に主体的に参加する母に対して、政治活動に積極的な父が対峙したり・・

自らのアイデンティティを模索しながら、矛盾を抱えた存在である事。

親とは言えども、一人の人間だものね。

そこは深く共感。。。 親だって迷うのよ。。。はぁ~!

 

 

色々と考えさせられつつも、アンナのファッションのキュートさに目を奪われっぱなし♪

靴が可愛い♪ 制服が可愛い♪ タートルネックのセーターに同色のタイツ♪♪

チェックのスカートが、もう溜まらない~~(≧∇≦)b

こういう、シンプルなスタイルが一番好き。

弟のフランソワもメッチャ可愛いし。。

 

アンナがご不満の小さなアパートだって、私の目から見たら憧れ♪

何気なく使っているカフェオレカップだって、お皿だって、すっごく素敵♪

これが40年近く前の時代だと思うと、本当にスゴイ!!

 

最後に家族皆がベッドの上でランチを摂る場面、とっても良かった。

パパとフランソワが食事を用意して、皆で食べるのよ◎

 

映画の余韻にしばらく浸れそう♪♪ 

 

ひさーしぶりに、映画館の暗闇の中で心の底から堪能できる映画でありました。

いろーんな意味で、とっても良かった♪

も一度観たい映画♪

 

ぜんぶ、フィデルのせい

 珍しくパンフレットまで買っちまいました♪♪

オレンジがこの映画で、ちょっと意味を持った存在なのよ。

ミニバックとTシャツも売ってました♪思わず買いそうになっちゃったわよ!!

 






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最終更新日  March 8, 2008 10:41:37 PM
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