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カテゴリ:会社のいろいろ
写真はうちの縫製の製造現場です。いつもと違い真っ白。タイトル通り、今はアイソレーションガウンを縫っています。アイソレーションガウンとは耳慣れない言葉ですが、不織布でできた医療用の使い捨てガウンです。 不織布を裁断しているところです。いつものうちの和木綿(わもめん)の裁断とは勝手が違いますので、いろいろ工夫しました。宮田織物は自動裁断機を導入していますが、重ねる枚数があまりたくさんできませんので、何回も延反しています。 縫い上がったものを検品し、畳んで梱包します。写真は畳み方を教えあっているところです。キャップをかぶり手袋をしています。医療用ですから神経を使ってやっています。製造スタッフだけでなく、他部署からも応援に来ています。 自分たちの縫っているこの一枚一枚が医療現場でお役に立てる、そう思うだけで本当に嬉しく、励みになります。ありがたいです。 さて宮田織物は創業大正二年、久留米絣の機(はた)やがスタートです。昭和40年より綿入れ袢天の生産を始めたのですが、少ないアイテム数を大きなロットで生産するというやり方でした。その頃の縫製現場では、みんな同じものを縫っています。 平成に入り、綿入れ袢天が価格競争に巻き込まれたのもあり、高価格帯のものに変えました。さらに綿入れ袢天だけでなく、婦人服も作るようになりました。平成の30年間をかけて少品種大ロット生産から、多品種小ロット生産に変えてきたわけです。 そこに新型コロナです。 今までの多品種小ロットとは真逆の単品種大ロットのものづくり、この切り替えが想像を絶する大変さでした。平成の時代を丸々かけて今の体制になったのものを、二週間で昭和の綿入れ袢天の時の、いやそれ以上の単品種大ロットのものづくりにするのですから。 工場長を始め、みんなで対応にあたりました。他部署からの応援ももちろんです。全社を挙げてアイソレーションガウンを作っています。この経験は、うちの大きな財産になるでしょう。真逆のものづくりを自在にスイッチできるようになったらどんな変化にも対応できるでしょうから。 ウイルスは進化を促進するといいますが、新型コロナウイルスが宮田織物の進化を促進するかどうかは、宮田織物の頑張り次第。スタッフと共に頑張っていきます。関係各位のみなさま、ありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。 最後に、新型ウィルスでお亡くなりになった皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そしてどうぞ、新型コロナ禍が収束し、一日も早く穏やかな日常が戻りますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年06月29日 15時48分10秒
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