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カテゴリ:綿入れ袢天(どてら)
読売新聞日曜版「よみほっと」さんの特集は「ニッポン絵ものがたり」。絵にまつわる色々な話が書かれていて、いつも楽しみにしています。さてちょっと前ですが、今年の2月21日は「春日本・春日権現験記」で、背守りの風習のことが書かれていました。 >大人の着物の背には縫い目があるが、布一枚で済む子供の服にはない。縫い目は魔除けの力を持つと信じられ、親は子の着物の襟から背に縫い目や縁起の良い文様を施したり、裂や押し絵を付けたりした、幼い命を散らすことも多かった昔、わが子の無事を願う親心は切実だったろう。 (読売新聞日曜版「よみほっと」2021年2月21日より引用) 背守りは不勉強で知らなかったのですが、親心を思い、気持ちが暖かくなると同時に、「縫い目は魔除けの力を持つと信じられ」というところに強く惹かれました。 ご存知かもしれませんが、宮田織物の綿入れはんてんは、中綿を入れた後は、必ずひと針ひと針手でとじて始末します。熟練者でも1枚に1時間近くと、とても手間がかかる工程です。 手とじの具合で暖かさや保ちが変わるから、手とじはお客様の笑顔に直結してるとかねがね思っていたのですが、記事を読んで、もしかしたらお客様をそっとお守りしているのかもしれないと、勝手に嬉しくなったのでした。 ▽手とじの動画もございますよ。 https://www.youtube.com/watch?v=TrX0JgugAfo お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年05月14日 16時56分39秒
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