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カテゴリ:綿入れ袢天(どてら)
今日は針供養。感謝やねぎらい、お裁縫の上達を願う、などの気持ちを込めて、全国各地でイベントが行われていますね。 宮田織物は特別なことはしませんが、針への注意と感謝は常に忘れないよう心がけています。なぜなら、ミシン針はもちろん、最後の手縫いの時に必ず針を使うからです。 綿入れはんてんは、綿を入れた後に手でとじる「手とじ」という工程があります。ひと針ひと針、襟から袖口をとじ、そして中とじ…ベテランでも30分はかかる根気のいる作業です。 とじる時は縫い針はもちろん、マチ針も使います。このマチ針の数も共有し、万が一にでも製品に紛れ込まないように細心の注意をしています。 とじが上がった後には一枚一枚検針機にかけますが、ブザーが鳴ったら大変です。手で場所を確定し、何が入っているかチェックせねばなりません。 しかもうちの検針機はなかなか仕事熱心なやつで…針以外の小さな小さな不純物も感知して くれるのです。小さな小さな金属片を探し当てるのは至難の業。(写真はそれを集めたものです。) どうしても見つからないときは、せっかく仕上がっている縫い目をほどいて探し、見つけて、 またとじ直します。時間も手間もかかります。 けれどもこれは、お客様に安心して気持ちよく綿入れ袢天を着ていただくための、欠かせない、当たり前の工程です。 針供養から話がそれてしまいましたが、針というシンプルな道具があればこそ服ができる、このことを心に停めて、ものづくりをしたいと思います。 ▽綿入れはんてん https://shop.miyata-orimono.co.jp/view/category/168 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年12月08日 11時27分46秒
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