テーマ:愛犬のいる生活(76956)
カテゴリ:お勉強
三月になりましたね
来月になると、今年もまた、狂犬病の予防接種の時期がやってきますよねぇ ウーーン、、狂犬病の予防接種ってほんとに必要なのかなあ 日本は狂犬病ってないんじゃないの 犬だけがどうして注射しなきゃいけないのよ~ なあんて思ってらっしゃる方もおいでじゃないかしら で、今日は狂犬病とその予防についてのお勉強をしてみましょうね~ さあ、みなさーーん、緋佳先生のお話をよーーく聞いてちょうだいね 日本には「狂犬病予防法」という法律があります ひとつの病気を対象としている法律は、この「狂犬病予防法」だけ なぜって、この狂犬病は、発病すると脳炎を引きおこし、 致死率100パーセントの怖い病気だからなんです 一般にはウィルスに感染した動物に咬まれて、 その傷口に付いた唾液からウイルスが伝染する場合が多いのですが 目や唇などの粘膜を舐められたり、また舐められたところに傷があったりしても危険です 狂犬病に感染して世界で毎年約5万5千人が死亡しています ちなみに、今、恐れられている鳥インフルエンザですが、 こちらは年に408人が発病して255人が亡くなっています 毎年5万人以上が亡くなっているってすごいことなんです 狂犬病は、感染しても発病する前に、曝露後ワクチンを打つことで死をまぬがれることができます 亡くなった5万人以上の人のほかに、800~1,000万人という人が曝露後ワクチンによって 発症をまぬがれたというこわーい現実の数字があります じゃあ、狂犬病の症状ってどんなんでしょうね ●犬の症状について 凶暴になるイメージがありますが、 見た目必ずしもそうではありません 犬はいつも不安そうにして、暗いところへ隠れたりして落ち着かない。 急に驚いたように立ち上がったりする。寝なくなる。 ウロウロと歩き回り、なんにでも噛み付くようになる。 鳴く声はしわがれて、呼吸も困難となる。 喉が麻痺・痙攣するために食べ物や水を飲み込めなくなる。 涎を垂らしながら興奮する。 すでに立つこともできなくなり、脱水症状となり、昏睡状態となり死に至る。 ●人の症状について これらの症状が現れたら回復は見込めません 発熱、食欲不振 風邪の症状 咬まれた傷の痛み 知覚異常 喉の痙攣発作 飲み水不可能(恐水症) 高熱、幻覚、錯乱、麻痺 全身痙攣、昏睡 呼吸困難、血圧低下 以上のような狂犬病の症状が出てからではすでに曝露後ワクチンは効きません 風邪かなっと思った時点で、もう発症してしまっているんです・・ ●曝露後ワクチンって 咬まれた後に接種することを「暴露後ワクチン接種」 犬などに咬まれる前に予防接種することを「暴露前接種」と言います。 ●海外旅行先などで犬に咬まれたら すぐに石鹸を使って傷口を十分に洗い流します そして、医療機関を受診して曝露後ワクチン接種をしてもらってください 咬まれた部位については「抗狂犬病ウイルス免疫グロブリンの投与」を受けます。 いずれも出来るだけ早く、24時間以内には処置を受ける必要があります。 曝露後ワクチン接種は咬まれる前にワクチンを受けてたかどうかによって 接種回数などが異なります。 海外へ出かけるときは、狂犬病のワクチン接種も考えたほうが良さそうです。 ●潜伏期間は咬傷の部位によって大きく異なります 普通1~2ヶ月ですが、1日~10年とかなりの差があります。 足先など脳に遠い部位が咬まれた場合は潜伏期間が長くなり、 首筋などを咬まれると短くなります。 神経を伝わって脳まで達して、脳で増殖し脳炎を起こす病気です。 子供の死亡が多いのは、不用意に犬に近づくことと、体が小さいので 体のどこを咬まれても脳から近いため潜伏期間が短いからなんです 狂犬病がどんな病気かが分かったところで、次は日本の狂犬病の歴史を振り返ってみましょう 日本に最初に狂犬病が発生したのは、 1732年江戸末期 長崎においてオランダ人の持込犬からでした そして陸路から、また海路をも経ながら、動物から動物へと感染 約30年後の1761年 青森にまで感染が広がったのです 明治30年には全国に広がった狂犬病ウィルス 昭和19年に東京で大発生しました そのとき、50人が死亡、犬は700頭が死亡したとのこと それを踏まえて、昭和25年に狂犬病予防法ができた、というわけなんですね 狂犬病予防法ができてから、わずか4年後の昭和29年に人の犠牲者は最後となりました 動物では昭和31年に犬6頭が犠牲となり(神奈川) 昭和32年に猫が犠牲となったのが最後となりました。 このようにわずかな年数で国内発生を抑えることに成功したのは日本だけです 島国だったことが幸いしたものと思われます 以降の日本における狂犬病の発生は 1970年 1名 ネパールで犬に咬まれて 2006年 2名 フィリピンで犬に咬まれて などがありますが いずれも海外での感染であり、国内での発生ではありません。 ●じゃあ、やっぱり、日本にいる限り予防接種なんてしなくていいんじゃないの~ って思っちゃったりして 狂犬病(その2)に続く ************************ こちらの応援ポチッもよろしく~ ◆緋佳が協力しているブログ⇒自治体保護犬猫情報ブログ ◆緋佳のもうひとつのブログ⇒つばめのおうちは家の中 更新してませんが、よろしく 犬猫捜索マップ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月02日 20時37分21秒
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