テーマ:愛犬のいる生活(76917)
カテゴリ:お勉強
犬猫には要注意の食べ物Part1(タマネギ)に続きまして 今回はキシリトールについてお勉強してみたいと思いますので よろしくお願いいたします ************* 愛犬家の皆さまなら キシリトールが犬の体に良くない影響を与えることはご存知と思います アメリカ獣医学協会およびASPCAより発表された内容が 日本でもニュースとして流れたことが発端となっていますね キシリトールは犬にとっては有害 (2007年7月10日記事) さて、では、 ◆どうして犬はキシリトールを食べたらいけないのでしょうか ◆ほんとに絶対に食べさせてはいけないのかしら~ ◆そもそもキシリトールって、なあに ということについて、お勉強してみようかな、と思います まず、 ◆キシリトールってなんでしょうね キシリトールというのは、 天然の糖アルコールで甘味料の一種 虫歯の原因とならない甘味料として知られていますね これは、自然界に存在していて果実や野菜に含まれているものなのですが、 一般的には、白樺や樫などの樹木から採取されたキシランという多糖を 分解してできるキシロースに人工的に高圧をかけ水素を付け加えて造られます 自然界では、イチゴ、ラズベリー、カリフラワー、レタスなどに多く含まれており 砂糖と同程度の甘さ カロリー75%程度 糖アルコールって 糖に水素が2個付け加わったものを糖アルコールと言うんですって 人工的には糖に強い圧力をかけて水素をくっつけるそうです むむむ、あまり難しいことは分かりませぬな・・ ≪参考:他の糖アルコール≫ ソルビトール ブドウ糖に高圧触媒下で水素付加したもの 海藻や木の実、蜜入りリンゴの蜜の部分などに含まれている 砂糖の60%程の甘さ カロリー75%程度 マルチトール 麦芽糖に高圧触媒下で水素付加したもの 天然には存在しない純国産甘味料 砂糖の80%以上の甘さ カロリーは50%程度 他には、 マンニトール ラクチトール オリゴ糖アルコール、など いずれも水素がついている糖アルコールは虫歯菌が分解できないので 虫歯の原因とならないのですが、消化酵素でも分解できないため 糖尿病の方が摂取しても問題のない甘味料となります そして糖アルコール類はそのまま大腸へ達します 糖アルコール類は大腸の役割である水分の吸収を阻害するので 便秘の解消になったり たくさん食べると下痢を起こす場合もあります と、キシリトールの正体がだいたい判ったところで では、犬はキシリトールを含む果実や野菜を食べると危険なのかしら 果物や野菜が大好きなワンチャンたちも多いと思いますし むしろ健康のために野菜を食べているワンチャンもいることと思います 毎日イチゴを食べ続けているイチゴ大好きワンちゃんもいますよ~ ASPSAとアメリカ獣医学協会の発表によりますと 体重10kgあたりキシリトール1gの摂取で危険な状態になるとのことです キシリトール1g キシリトール含有量は生の状態100g中 いちご(8~10粒) 36mg220~270粒で約1g ほうれん草(半束程度)10mg50束食べると、、約1g って、感じになるのかなぁ~~ 少々、確信のない計算ではありますが・・ ほうれん草をそんなに多く食べることはないでしょうが、 イチゴ大好きワンちゃんのためにイチゴで計算しますと 10キロのワンちゃんなら、220~270個くらいまで、 20キロのワンちゃんなら、440~540個くらいまでなら大丈夫でしょうか (頭を振り絞って計算しましたが間違っているようでしたらご指摘願います) イチゴ200個も食べる犬がいるかなぁ~ でも、たとえ何百個食べても大丈夫かもしれません 自然の食品の中には、体に良いもの、悪いものが混在していて ほかのいろいろな成分も一緒に摂ることで その影響をお互いに打消しあったり高めたりしている場合があります まだまだ人には測り知れない相乗効果というものあるのですよね 人工的に造られたキシリトールだけを同じ量食べた場合と 自然の食品で同量のキシリトールを摂取する場合とでは 違った結果となる可能性があるのではないかと思われます また、他の食品と一緒に食べた場合で 他にブドウ糖を摂取していれば悪い結果が表れにくいとのことですよ まあ、普通に野菜や果物を食べる分には問題なさそうですね~ ◆どうして犬がキシリトールを食べるといけないのでしょうね 人が食べると体に良いものだったり、大丈夫だったりするものでも、 他の動物が食べると体調を悪くするものはいろいろありますよね キシリトールについても、人と犬とでは体の仕組みが違うことによる 反応の違いが引き起こす危険性となります 人がキシリトールを食べても、上記に記したように分解吸収されないので 血糖値の上昇はなくインスリンの分泌を促進させることもありません ところが、犬の場合、著しくインスリン分泌が促進される作用が見られます その結果、血糖値が急激に減少して、低血糖症状を引き起こすことになります 命が危険にさらされる場合もあるということです ですから、前述のようにキシリトールを摂取しても 他にブドウ糖を摂取していれば悪い結果が表れにくいということで 治療にはブドウ糖の点滴が施されることになります また、キシリトールは犬に肝障害を起こす可能性もあります (続く・・文字数超過のため) 応援ポチッと、よろしくお願いします にほんブログ村 ***************** 埼玉県保護収容動物情報 飼い主さんのお迎えがありますように・・ 新しい飼い主さんが見つかりますように・・ 全国の犬猫保護収容情報に関する問い合わせ先 絶対に棄てないこと 迷子にしないこと 終生守り通す約束 お家はどこ? ゴールデンレトリバー保護しています 花子ちゃんの飼い主さん募集中 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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