経緯
ふと気がつくと通勤の途中にいる。無意識の中で経路を辿っているのだ。考えてみれば、ずっと、モラトリアム状態にいるような気がする。会社は、一部上場で世間では、大企業と呼ばれているし、歩んできた履歴も「本流」ではあると思っている。福利厚生、処遇等、考えあわせても一般的には、恵まれたステイタスなのかも知れない。 でも・・没頭するもの、傾注できるものに出会ってない。きっと、組織の中に埋没してるんだろうな。それは、プライベートおいても同じでまったく、実感がないんだ。 手塚治 の初期の作品に「あかの他人」というものがあった。ふと、主人公が自分の存在に疑念を抱く。自分が生きていること自体に感覚がなくて、自分の行動が何者かに操作されてる、作られたストーリーを演じさせられているのではないか、ということを考えるようになる。父母、友人、恋人 etc, それらみんなが脇役でそのストーリーを知っていて、自分一人が気づかずにモガいている。オレに関わる全ての人達・・出会いや別れ、喜びや哀しみ、憎しみや苦しみ・・そういった諸々の事柄から開放して下さい。もう、オレを操らないで下さい。開放して下さい。