ぼくらのよあけ。
ネットの書評で気になって、手に入れてから一気に読んでしまった作品。 ~ 西暦2038年、夏。~ 人類が地球から宇宙を見上げている、それぐらいの未来。 宇宙大好き小学生、沢渡ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。 人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現し たそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障 し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るの を手伝ってもらえないだろうか?」団地経由の宇宙行き、極秘ミッションが始 まった! 「夏休み」「宇宙」「SF」「ジュブナイル(?)」これらのキーワードにピンと来る人にはおすすめです。科学技術が少しだけ進歩はしているものの、人々の営みは今とそれ程変化のないちょっとだけ未来。団地を舞台にした小学生の奮闘がどこかノスタルジックで、読んでいてとてもワクワクさせられました。メインとなる小学生達の言動や振る舞いの描写がうまく描かれていて、小学生って、確かにそんな感じだよなぁと思わせられたりもしました。全2巻なので、読みやすくテンポよくまとまってます。隠れた名作だと思うので、もっと評価されてほしいできれば夏に読みたいと思う作品です。