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しーちゃんとの暮らしは本当に楽しかった。
ブログを書き始めてからは、コメントや掲示板での交流や他の方が書いたブログを読むのも毎日とても楽しかった。 しーちゃんの軟便が気になりましたが、食べ物に気をつければ下痢にまではなりませんでした。 今年の(2005年)冬は大変だったけど、今回は無事に冬を越すことができそうだなぁと安心していました。 ところが、2006年3月。 急にしーちゃんの様子に変化が現れました。 いつも夜寝る前のチッチとして、8時ごろにお庭に出すのですがその日は一度出たのにその直後、またすぐに行きたがりました。 変だなぁと思いつつも、行きたいものは仕方がないのでお庭に出してチッチをさせました。 車で出掛けたときもおかしな行動をしていました。 いつも出掛ける前にはチッチをさせてから車に乗せるのですが、ほんの10分の距離の場所で降ろすと、ものすごい勢いで降りてすぐにチッチをするのです。 お散歩が終わってからもそうでした。 散々オシッコをしたのに車に乗せようとすると 「ちょっと待ってくださいね。もういっかいチッチしますから」 という素振りをしてオシッコのポーズをします。 さっきしたばっかりなのに。どうしちゃったの? しーちゃんの変な行動を不思議に思いましたが、変な行動はいまに始まったことではありません。 また少し症状が悪くなったのかな、時間がたてばまた良くなるかな程度にしか考えませんでした。 それと同時にウンチの方もおかしくなりました。 軟便が少しずつ進行していました。 朝のお散歩は車で河原に行っていたのですが、現地につくまで我慢できないようで車内のわたしの隣りでモジモジしています。 「しーちゃんウンチしたいの?」 と聞くと、なさけないような申し訳なさそうな、複雑な表情でわたしを見上げます。 そうなってからはなんだかかわいそうで、あさ近所を一周して排便させてから車に乗せてお散歩に行くようにしました。 そうしてしーちゃんの変化には随時対応していたのですが、3月の終わり頃。 いよいよ様子がおかしくなりました。 お散歩のときチッチのポーズばかりするようになり5・6歩ずつ歩いては止まるので、なかなか前に進めないのです。 これはあきらかに変だ。 しーちゃんを病院に連れて行くことにしました。 かかりつけの先生(T先生)はわたしの話しを聞いてオシッコの検査をしてくれることになりました。 いままではしーちゃんがしたオシッコを容器に採りそれを検査していたのですが、それだとどうしても雑菌が入って正確な結果がでないので、麻酔をかけてカテーテルを入れ膀胱から直接尿を採取する方法でやりましょうとのことでした。 検査は4月のはじめに行いました。 そのときのわたしはまだ気楽にかまえていたので、せっかく麻酔をかけるならと、ついでにしーちゃんの歯石取りと、いくつかできていたちいさなイボの切除もお願いしました。 これで細菌が出れば抗生物質で治療ができると安心していました。 そして検査の結果。 尿から細菌は出ませんでした。 念のため撮ったレントゲンにも異常はみられません。 それでもしーちゃんの様子は相変わらず変です。 とりあえず膀胱炎の治療をしてみようということで、抗生物質やステロイドを処方されました。 何度も薬をかえてみました。 しかし良くなる様子はありません。 ある日T先生がこう言いました。 「もしかしたら心の病気かもしれないよ」 わたしはそんなわけはないと思ったのですが、その可能性もゼロではありません。 いちおう試してみようと精神系のお薬を飲ませましたが効果はありませんでした。 そうこうするうちにステロイドの副作用でお水をたくさん飲むようになり、ただでさえオシッコの近いしーちゃん。 昼も夜も2時間おきにお外に出たがるようになってしまいました。 困ったわたしはいよいよしーちゃんの室内トイレトレーニングを実行しました。 はじめは失敗ばかりでしが一時は7~8割の確率で成功するようになりました。 がんばって廊下のトイレでオシッコをするしーちゃん。 わたしの期待に答えようと必死な姿がいじらしく、涙が出ました。 しかし膀胱炎の症状は一向によくならないし、お散歩の後半は粘液の混じったウンチを絞り出しています。 そうこうするうちにだんだんと食欲もなくなってしまいました。 5月には別の病院にも行ってみました。 しかし言われることは同じで、治療も抗生物質でした。 このことを近所の方に相談したら、もう少し設備の整った病院を紹介されました。 わたしはなんとしてもしーちゃんを治してあげたかったので、ちょっと遠かったけれど車で通うことにしました。 腸の状態があまりよくなかったのでもう一度ステロイドを処方され、その副作用でなんとか食欲も戻すことができました。 そして検査でわかったことが、尿道のポリープです。 わたしも写真を見せてもらったのですが、尿道の半分以上をポリープがふさいでいました。 おそらく何年も前からオシッコのポーズでじーっと長いことしゃがむようになったのは、これが原因だったのでしょう。 しかし人間ならレーザーで焼いて簡単にとれるらしいのですがワンコの尿道はとても狭いので、簡単にとることはできないそうです。 ワンコの場合は尿道を切除して膀胱から直接オシッコが出るような構造に変えるのだそうです。 バイパスとして腸管を利用するなどとも言っていました。 しかもその手術は普通の病院では無理なので大学病院で行うそうです。 なんだか話しを聞いただけでとても恐ろしげな手術です。 それに手術となれば検査のためにまた麻酔をするかもしれないし、もちろん手術のためには麻酔をします。 膀胱鏡の検査(ポリープ発見時)で麻酔をしたのですが、お昼に検査は終わったのに夕方むかえに行ったときしーちゃんはまだ麻酔からさめていませんでした。 そのまま夜7時まで待ちましたが相変わらずしーちゃんは朦朧としていて、先生に 「今夜はこちらで預かりますか?」 と言われました。 でもステンレスの檻の中からうつろな目で必死にわたしを見上げ、一所懸命起き上がろうとするしーちゃんを置いてわたしだけ家に帰ることはできませんでした。 「いいえ。連れて帰ります」 と言うと、夜中は病院に誰もいなくなってしまうので、その方が安心だと言われました。 わたしはグラグラのしーちゃんを車に乗せて泣きながらお家に帰りました。 家に帰ってからもなかなか麻酔が抜けません。 しばらくたった頃、しーちゃんがオシッコをしたそうな素振りをみせたので夫が抱いて外に連れて行きました。 支えながら地面に置くとヨロヨロと歩いてオシッコをしました。 そしてその直後、体が硬直しました。 呼吸が止まってしまったので驚きましたが夫が心臓のあたりをマッサージすると、なんとか息を吹き返してくれました。 この出来事でわたしは、しーちゃんが予想以上に弱っていることを知りました。 そして、もうこの子には麻酔をかけたくない、かけることが出来ないと思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 11, 2006 04:23:44 AM
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