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いつの頃からか、お庭でチッチをして家の中へ戻ってきた後にお腹をかばうようにうずくまり、ときにはオナラをしていることもありました。
オナラが出ると、少しは痛みが楽になるようでした。 わたしはなぜ排尿と排便の機能が連鎖反応のように繋がってしまったのか理解が出来ませんでした。 ときどきはお友達が集まる公園に連れて行きました。そこではしーちゃんは狂ったようにオシッコのポーズをしました。 わたしたちが公園にいるあいだ、ずーっと、何度も何度も何十回もオシッコのポーズをするのです。 排便のたびに痛そうな様子も見せていました。 踏ん張ってもなかなか出ないことも大変そうでした。 ときどきハアハアと苦しそうな息遣いもしていました。 夜中に辛くなるとわたしの布団の周りをぐるぐると歩き回り、わたしはその足音で目が覚めました。 そんな苦しそうなしーちゃんを見ても、わたしがしてあげられることは撫でることか外に連れ出してあげることくらいでした。 この頃からしーちゃんのシッポは常にダランと下がったままになってしまいました。 いろいろな症状にはなんとか薬で対応することになり薬の種類と量はどんどん増えていきました。 血液検査では肝臓の数値がとても悪くなっていました。 そんななかわたしはついに臨月が近くなり、遠くの病院に通うことは難しくなってきました。 先生と相談し、当分の間のお薬をまとめて貰いました。 そしてステロイドについては様子をみながら徐々にやめるように指示を受けました。 わたしはステロイドを徐々に減らしました。 病気を治すためのステロイドで、病気でない臓器までおかしくしてしまったら困るからです。 その頃、通えそうな距離にもう一軒動物病院があることを知り、そこに行ってみることにしました。 いままでのことや行った検査の結果をすべて見てもらいました。 そこでいま飲ませている全ての薬をやめて、腸の疾患用の薬と療法食でやってみましょうと言われました。 そして尿道のポリープについてはこの病院では対応できないことと、腸の方は経過が長いのでなんとも言えないが、おそらく簡単に治るものではないということを覚悟してくださいと言われました。 それから1週間ほどは、同じ状態が続きました。 ある日のこと。 しーちゃんが排便のポーズをしながら変な声をあげています。 それは今まで聞いたことのないような、とても痛そうな悲鳴のような声でした。 わたしは病院に行き、そのことを話したのですが 「しばらく様子をみるように」 と言われました。 ある雨の日。 長い排便を済ませた後、余程お腹が痛かったのでしょう、しーちゃんはその場にうずくまってしまいました。 地面は雨でびしょぬれです。 しーちゃんもびしょびしょになってしまいました。 「お家に帰ろう」 と声をかけても、うずくまるばかりのしーちゃん。 わたしはなるべく濡れないようにしーちゃんの上に傘をさしてあげながら、痛みが治まるのを一緒に待つことしかできませんでした。 もう一度病院に電話をしました。 そして本当に痛そうで、どうにか方法はないですかと頼んだのですが、それはどうすることもできないと言われました。 わたしはもうどうしたらいいのかわからなくなりました。 そしてふたたびT先生に連絡をしました。 先生にそのことをお話しすると言われたことが 「ステロイドをあげてみなさい。多分痛みに効くから」 でした。 そうしてまたステロイドを飲ませることになりました。 それからのしーちゃんはまた少しだけ元気になり、ゴハンも食べるようになりました。 ***************************************************************** -----あのころのわたしの気持ち----- 具合が悪くなってからはずっと病院通いでしたし、いつまでもしーちゃんの病気はわけがわからなくてとても辛かったのですが、それでもあの頃はまだよかった。 なぜならしーちゃんは治ると信じて、そのために努力することができたから。 でもT先生に電話をしてステロイドを飲ませ始めたあたりからは、わたしの中で希望よりも絶望感が強くなり、心の片隅では (しーちゃんはもう治らないかもしれない) そんな声が聞こえるようになっていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 13, 2006 07:24:27 AM
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