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こんなことになる前は、実家にしーちゃんを連れて里帰り出産をしようと思っていました。
でも途中から、この状態のしーちゃんを動かすことは無理だと判断し、自宅近くの病院で産むことに決めました。 最初わたしの両親は里帰り出産を中止することにとても反対でした。 わたしだって半分は親孝行のつもりで帰ろうと思っていたので、親には申し訳ない気持ちもありました。 けれどわたしの大切な宝物が病気になってしまったのです。 この状態でいま突然環境を変えたりしたら。。。どうなってしまうかわかりません。 真剣に話しをして、なんとか両親には理解してもらいました。 あとで聞いた話ですが、犬と暮らしたことのないわたしの母は、予約した産院をキャンセルし里帰り出産を中止してまでしーちゃんの看病をしたがるわたしの気持ちがまったく理解出来なかったそうです。 そんなとき近所を散歩していた犬連れのおばちゃんと知り合いになりました。 母は成り行きでわたしが里帰り出産しなくなったいきさつをその方に話しすと、そのおばちゃんはなんと母を説得しはじめたそうです。 「飼ったことがない人には理解できないかもしれないが、一緒に暮らしているとワンコは家族と同じ。 家族なんだから看病するのは当然のこと。 ワンコはデリケートだから環境の変化に敏感で、実家に連れてきたら急に具合が悪くなるかもしれない。 もしも具合が悪くなってしまったら、娘さんは自分のせいで病気を悪化させてしまったと自分を責めるかもしれない。 そんな悲しいことにならないよう好きなようにさせてあげなさい」 この言葉を聞いて、母はわたしの気持ちを尊重しよう思ったと話していました。 その後おばちゃんに会ったとき、わたしの出産が無事に済んだことを話したらとても喜んでくれたそうです。 わたしはこの会ったこともない犬好きのおばちゃんにとても感謝しました。 ******************************************************* そのような成り行きで出産の直前からは母が来てくれて、しーちゃんのお世話を手伝ってくれました。 そしてわたしの入院中はしーちゃんのことをとてもよくみてくれて、出産後もあまり動けないわたしに代わってたっぷりとお散歩をしてくれました。 あらためて母にはとても感謝しました。 しーちゃんの病気でずっと辛いことばかりでしたが、母が来てくれてからはうれしいこともありました。 それはしーちゃんが少し元気になったことです (ステロイドを再開し痛みが和らいだことも手伝ってのことですが) 母はとてもしーちゃんをかわいがってくれたし、しーちゃんも母のことが好きでした。 子供の頃の恐怖体験によって「犬が怖い」の人になっていた母でしたが、不思議としーちゃんは怖くないと言っていました。 また、こうして一緒に暮らしてみると、ワンコの可愛さやしーちゃんのことを大切に思うわたしの気持ちが理解出来るようになったと言ってくれました。 わたしが育児に慣れたころ、母は実家に帰っていきましたが、そのあとも何度か様子を見にきてくれました。 10月19日からはお散歩に行けなくなってしまったしーちゃんでしたが、10月24日。10日ぶりに母が来たことが余程嬉しかったのでしょう、しばらくするとお散歩に行きたいと母を誘ったのです。 わたしもびっくりしましたが母も驚いてそしてあわててお散歩に連れて行ってくれました。 しかし弱りきったしーちゃんの体はうれしい気持ちに付いていくことが出来ず、たった道路一本を渡ったところで歩けなくなり結局帰りは母に抱かれて帰ってきました。 あれが母としーちゃんの最後のお散歩でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2006 08:06:55 AM
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