天然ボケ生活

今日の京都はプチ戒厳令状態。通りの各かどにはおまわりさん。もちろん、御所の各門にも。中国のオンカホウさんが入洛されるせいだ。そのせいでどの道も朝から大渋滞。
そのためかどうかは知らないけれど、ウチのお店は静かな一日だった。

午後になって、とある会社に電話していたら、背後でバタバタッという激しい羽音と店の入口付近での誰かの悲鳴！ふと振りかえると正面のガラス棚の上にでっかいカラスがとまっていた。
ぎゃ～ぁ～！
電話していることを忘れて思わず叫び声をあげてしまった。そして電話の相手に『また電話します』と叫んで相手の返事も聞かずに切ってしまった。

た…大変だ～！

今までにも小さな小鳥が入ってきたことは何度かあるのだが、その度に追い出すのに苦労していたのだ。なのに今回はカラスだって？あんなのに店で飛び回られたら店がめちゃめちゃだ。追い払うのに追いかけるのも怖いし…。いつも箒で追いかけまわすのだが、カラスに同じことをしたら、逆に襲われそう！店の入口ではお隣りの靴屋さんの人やたまたま居合わせたお客様が騒いでいる。
カラスは悠々と(？)棚の上にとまったままだ。
仕方がない…。
箒をとって向かおうとしたら…カラスがバタバタと飛び上がった。
ぎゃ～ぁ～！
ど…どうしよう！
呆然としていたら…カラスは店内に飾ってある鏡の端にぶつかって、その反対側に旋回して…店の入口で集まっている人達をのけ反らせて…出ていった…。
ともかく…一件落着？
とりあえず、店の方はなんの被害もなかった。
私はあまりに興奮していて気付かなかったが、店の前で見ていたギャラリー達によると、カラスは片羽に怪我をしているようだったとか…。それに何分もウチの前にいて何度も店の中を覗いていたんだとか…。(それを見かけた靴屋さんの人が私に知らせようと店の前に来てくれた所のことだったらしい)
前にも書いたことがあるが、鞍馬のお山を信じている私はカラスを嫌ってはいけないそうである。神様のお使いだそうだから。
もしかしたらあのカラスは私に助けを求めに来たのかなぁ～？でも、残念ながらなにもしてあげられそうになかったよ。大怪我でなかったらいいのに…。

電話をしていた会社に電話をしなおしたけど、担当の人は外出してしまっていた。なにがあったのかと不審に思っているだろうなぁ。彼とは月曜日まで話せる機会はない。