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カテゴリ:オデカケ♪
今日は夕方から法念院というお寺に波紋音(はもん)という楽器の演奏会を聞きに行った。
波紋音とは彫刻家斉藤鉄平氏が水琴窟をイメージして創った鉄の楽器。簡単に言えば鉄の太鼓。このスリットドラムと称される楽器は世界中にあって、月・女性・精霊などシンボリックな意味を持ち、儀式や祭礼に用いられているそうであるが、斉藤氏の波紋音は永田砂知子さんというパーカッショニストが演奏されている。 今日の催しは二部制で一部はお茶会、二部が演奏会という趣向だ。 この、会場となった法念院というのは桜並木で有名な哲学の道の山側に位置し、平家物語でも有名な鹿ケ谷の陰謀(歌舞伎の演目で有名な俊寛僧都が鬼界ヶ島に流される原因になった事件)がなされたお寺である。六月は鹿ケ谷の陰謀がなされた月だそう。 第一部の茶会は鹿ケ谷の陰謀を表現した茶会だった。 和蝋燭のほのかな光の中、お手前やお運びをれれる方の装束は白拍子の装束。雰囲気でてますっ!!主菓子は上七軒の名店『老松』製。そして、もてなされたお茶は、なんとお濃茶だった! 茶席に入っているのは約40名。こういう大人数の茶会で、お濃茶がもてなされるのは非常に珍しい(と思う)。だってお濃茶はひとつのお茶碗を何人かで回し飲みするから、普通は小さなお茶会で食事などももてなす本格的な茶会の時でしか飲めないと思う。それにどろりとしたあのお茶を、お茶のお稽古をしていない人は飲んだことがないのが普通だと思う。これがまた、飲みなれないとなかなか飲めるしろものじゃないのよ。 出されたお茶はやっぱり5人で回し飲みするものだった。なのに、お客様側がそれをわかっていなくて、あるお客様は5人分を一人で飲みきっちゃって(ある意味すごい!)かわいそうにそのお客様は大恥だった。 ウチのグループは。。。私が5人目。。。前の4人・・・案の定、お濃茶は初めての様子。心配になった私は「それぞれたくさん飲んでくださいね」って声をかけたが無駄だった。私の前に来たお茶は器にたんまり入っていた(汗)仕方がないので必死に飲んだ(大汗)まあ、香りが良くて美味しかったけど。。。量は多すぎた。。。(爆) そして、お待ちかねの第二部。 波紋音の音色は神秘的で温かかった。 空気の震える細い…そして、すべてを包み込む音。 バリ島で聞いたガムランの音楽を思い出す。ガムランの音色も月のシラベだと思った。この波紋音の音色も間違いなく月のシラベだった。 法念院のお庭を背景に聞いていると、そこはまるで異空間のように感じた。 宇宙的な広がりを感じた。 コ・コ・チ・イ・イ♪ 帰り道、、、 法念院のお山から下りてくる道で すぅ~~~っと青い光が横切った。 ホタルだった。 なんだかとっても良い夜。 すごく迷って行ったイベントだったけど、行って本当に良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月17日 00時00分40秒
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