我が家の母の日
朝。。。今日は父も仕事だったので、普段と同じ朝。。。父と私が朝食を食べていると突然母のヒステリー!!「あんたらふたりとも。。。なんかないの??一昨日は結婚記念日。今日は母の日やで!なんか買ってくれるとか、ご飯連れてくれるとか。。。全くもう!!腹の立つ!!」あっけにとられる。。。どうして朝からあんなヒステリーがおこせるのか。。。母の日だからって(結婚記念日のことは知らん)朝からイベントはないだろう。。。それにこの間「母の日、なにがいい?」って聞いたら「なんもいらん」って素っ気無く言われた。でも、私なりに花でも買って来ようぐらいは考えていたのに。。。母はもともとモノヨロコビするタイプではなく可愛げがない。何をプレゼントしても「こんなんわざわざ買ってこなくてもよかったのに~」って言うタイプで(心の中で喜んでいるのかは知らん)花が一番無難なのだ。それでも私とは趣味があわないらしく、買ってきた花を見て「まあ、これでいいわ」って言われるのが毎年のことだ。朝からヒステリーを起こされて、こっちの方が気分が悪い。。。それでも出かける前に「なんか夕食買ってこよか?」って聞いたら「あんたに頼んだら時間が遅いからいらん。」って言われた。「プレゼントはなにがいいの?」って聞いたら「また花でいいわ。そやなぁー。胡蝶蘭がいいわ。」って。。。鉢植えかよ!しかも胡蝶蘭!高いやん!大きな胡蝶蘭の鉢植え持って、バスに乗って帰って来いってか??信じられん!!あっけにとられて、ちょっとむかついた。。。今日は父の仕事先が私と同じ方向だったので父に送ってもらう。車が動き出したとたん、父が言ったこと。。。「むかつく~~~!なんやねん!こっちは仕事やのに!朝から言いたいこと言いやがって。。。一昨日も「苔だま」とかいうのが欲しいて言うから、夕方仕事が終わってから買いにも連れてやったんやで!(なかったらしいけど)胡蝶蘭やて??(←聞こえていたのね)それはワシが買ってくる!このままやったらむかつく!」。。。ふ~~ん。。。私と同じようにむかついていたんや。。。私のお店への道々で最近すごく高級そうな花屋が一軒オープンしていた。オープン前は宝石屋でもできるのかな?って思っていたような店構え。しかしできたのは花屋さんで、宝石屋を思わせるショーウィンドゥには大きくて高そうな胡蝶蘭がなん鉢も飾られていた。父もそれを一緒に見ていたし、胡蝶蘭と聞いてそのお店を思い出していたのはすぐにわかった。だって、父が花屋を知っているわけがない。それにこの間から、ふたりでさんざんアノお店のことを想像しながら話ししていたからだ。「お父さん、あの店思ってるやろ?」「そうや。あそこに大きいのがあった。」「あったけど、きっとアノ店高いで。同じ花でもお店によって値段は違うで。あの、私らが見てたような胡蝶蘭の鉢植えやったら、ナン万もするんやで。知ってんの?」「そ…それぐらい、知ってるワイ!」(←ホンマかいな)そうしてある信号で止まった時、一軒の庶民的な花屋が目にはいった。そのお店の中にも胡蝶蘭の鉢植えがなん鉢か見えた。「お父さん。アノ店。アノ店にも胡蝶蘭置いてるわ。帰りにアノ店に行ったら?絶対高そうなお店より安いで。モノは素人ではさほどかわらへんて。」父はその店を覗いて。。。「そうするわ。」って言ってた。その後、例の高級そうな花屋の前を通りかかる。う~~ん。やっぱり、絶対この店は高い!(店構えでわかる)こういうお店の花は進物用であり、自宅用ではない。。。それにしても。。。父よ。。。買うのを忘れてくれるなよ~~~。………………………・夕方。。。私はお店を終えてから一軒の雑貨屋さんに寄っていた。このお店にはおしゃれな苔ダマが売っているのを見たことがあるのだ。たくさん並んでいた苔ダマの中で比較的小ぶりでかわいい苔ダマをひとつ買った。苔ダマの上にはかわいい赤いアンスリウムが植わっている。これに赤い小鳥のアクセサリーをつけてプレゼント用にラッピングしてもらった。家に帰ったら、ウチの居間には不似合いな大きな5本立ての胡蝶蘭の鉢植えがどーんと置いてあった。(いったいどこの開店祝いやねん!!)「すごいなぁ~!めちゃ、立派やん!!」って言ったら母は満足そうに「アリガトウ。ふたりでくれたんやな。大きいし、びっくりしたわ。」(って涙ぐんではいなかった。。。)苔ダマを渡したら「この間見に行ったらなかったんや~。かわいいなぁ~。いいわこれ~。」って、母には珍しく喜びを表現していた。そして、いつもと同じの夕食。でも、母はなんだかちょっと満足そうだったかも?そんな母の日。我が家ならこんなもんで上出来だ。こっそり父に指を三本立てて「これぐらい?」って聞いたら「ちがう。これや。」って二本指を立てた。「それにアノ店でやっぱり買ったんや。立派な店やったけど、ワシがこれくださいって言ったら、店員びっくりしとったわ(笑)」って。そりゃ、アノ店には不似合いなおじさんがこんな立派(すぎる)な花を突然くださいって言ったらびっくりしただろう。まあ、父にとっても経験、経験。。。それにしてもでかい!本当に開店祝いだ。。。