|
カテゴリ:映画
監督 : 犬童一心
CAST : オダギリジョー、柴咲コウ、西島秀俊 「メゾン・ド・ヒミコ」はゲイの為の老人ホームです。 昔有名なゲイバーでママをしていた卑弥呼が設立したもの。 そして館長である自分自身病気に犯され余命幾ばくもなく寝込んでいる。 その卑弥呼の娘が柴咲コウ、卑弥呼の現在の恋人がオダギリジョーという設定。 卑弥呼は昔、妻も娘も捨てゲイになった。そんな父親を娘は憎んでいる。 オダギリジョーは父親の命が短いことを理由に柴咲コウをホームに呼びます。 びっくりしたのは柴咲コウがブサイクな設定。みんなにブスブス言われ、さえない小さな工務店で事務をしています。ありきたりなだっさい事務服を着て髪もボサボサ。すんごい美人と思っていたけどブサイクに見えたのでとても驚きました。なりきってる!どうやってるの?(笑) オダギリジョーはやけに色っぽかった。鼻血出そうでした。 女にモテるかっちょいい男より、男の事を好きなオダギリは見たことないくらいセクシーでアンニュイでした。 この映画、始まりから私を引き付け、もう良くて良くてたまりませんでした。 町や人が普段通り。映画のために作りこんでいないんです。 きれいじゃない会社や高級じゃないアパート、生活感のあるベランダ、特に特徴のない街。 なのにきれいなんです。画面に引き付けられる。 映画の流れが心地良い。 こんなに最初からグッとくる映画初めてでした。 ゲイのお年寄りもみんなかわいい。でも自分の死を受け止めている。 卑弥呼はとても凛としていて、そこいらの女性よりとってもキレイでした。 病に伏していても女を捨てていない。 色っぽいんです。 おじいさんなのにね... でもとうとう血を吐いて倒れた時は、ただの男の老人になっていました。 それを見たオダギリジョーはショックを受けていました。 なんとなく分かる気がした。 自分が憧れ、恋焦がれている人がただの「人」になっている。 抱きしめたりキスしたり、の世界から遠のいている。 オダギリジョーは愛って何?って言っていました。 普通のドラマや映画だったらくさい~ってなるんだろうけど、全然違いました。 ただの欲望なんだ、って。 これめっちゃ食べたい、とかこの人すっごい抱きたい、とか、そうゆうものが欲しいんだって。 だから恋人が病気になってしまって、ただのおじいさんの状態を見てしまって、どうしていいのか分からないんですよね。 なんか少し分かる気がしてしまいました。 ゲイの人も年を取る、って着眼がすごいですよね。 そんな事考えたことなかった。 本当にいい映画でした。いい映画ってこうゆう事をいうんだって思った。 私これ絶対DVD買います。 今回の映画評価 最高!!!!★★★★★ (★の数付けられません) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.04 22:16:58
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|