カテゴリ:神社マン
朝日のキラキラ輝く小高い丘。
ピクニックでもすれば気持ちの良さそうなその場所に、全くもってそぐわない人物―――いや、生物がうねうねと蠢いていた。 獲物を狙うようにユラリユラリと揺れているそれのいくつかある目はどれも、一人の子供に据えられている。 その少年はひとりで遊んでいたのか、それとも友人達はとっくに逃げてしまったのか、たった一人、うねうね生物と対峙していた。 その目には、堪えきれなかった涙が光っている。 うねうね生物は、あまり正視したくない顔を醜く歪ませると、口を開いた。 「ふはははは。わたしはカマボコンである。たった今から、この地球は我輩のものになった!!」 「…へー、そう」 子供は頷いた。 こうして、地球はカマボコンの所有物となったのでありました。 第一話・完。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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