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2006.01.25
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カテゴリ:神社マン
少年は背を向けて歩き出そうとした。

しかしその足はすぐに止まる。



「いやいやいや待て?ちょっと待て?少ーし待て?」



見上げた視線の先に、なんとも形容し難い筋肉の塊が立っていた。




プロレスラーのようなマスクに、今にも千切れるんじゃなかろうかと言うぴっちぴちTシャツ。


はっきり言って、不審者以外の何者でもない。








少年は携帯電話を取り出した。











「もしもしおまわりさん?3丁目の丘の上に変質者がいるよ。早く捕まえに来てね」




プツッ。



無常な音に遮られた電波の向こうで、巡査はどんな顔をしていたのだろうか。


うねうねと動きつつ状況を静観していたカマボコンは、その巡査を哀れに思った。












数分後、自転車で駆けつけた警官に両腕を抑えられた不審者は、それでも不適な笑みを浮かべつつ叫んでいた。








「わたしは不審者ではない!」








誰もその言葉を聞き入れてはくれなかった。














「われこそが地球最後の正義のヒーロー、神社マンである!!」


その雄叫びは、むなしく夕空に散っていったのでありました。












第2話・完。





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最終更新日  2006.01.25 12:04:00
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