水無月の夜
遠い記憶・・・ここ篠山では、小川沿いを歩けばたいがいホタルに遭遇できます。長い間、こんな環境にいなかったんで、最初の頃は、(篠山に来て一年半くらいになります)毎日のように、ホタルを眺めにうろついたもんですが、さすがに・・・、飽きました!そういえば・・・、こんな事があったような・・・。遠い、遠い、ある水無月の夜のこと・・・。まだ「バブ・・・、バブ・・・」としかしゃべれないハルパピ君。お姉ちゃんに手を引かれ、近くの、小さなせせらぎに、ホタル狩りに出かけたのでした。梅雨のこととて・・・、そのせせらぎは、いつもよりも元気に水しぶきを上げ、鬱蒼とした、周りの草むらを潤わせ、無数のホタルを乱舞させていました。何で作ったのか・・・、竹箒のような、お手製「ホタル捕り器」と、手作りの虫かご。お姉ちゃんにダダをこね、これでもかと、沢山のホタルを捕って、その小さな虫かごの中に、入れてもらい、翌朝、何匹かの死骸を見つけた時の、後悔・・・。たったそれだけのこと・・・、たぶん・・・、無限にあった未来と、希望のなか、やんちゃ坊主は、あっちこっちで頭を打ちつつも、元気に日々をおくっていたんでしょう。ふりかえれば・・・、今も頭打ちまくってる・・・よなぁ・・・。「水無月の夜」・・・、・・・エエ響きや。ないやろなぁ・・・ハルもアキオも今んとこ、小さな生き物に対して、ヒジョーに残酷です!ハルは先日、1歳になったばかりですし、アキオはまだ、1歳にもなっておらず、しかたのないことなんですが・・・、君らも、いつか後悔する日が、くるんかなぁ・・・。