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2012年04月29日
カテゴリ：ケセラセラな日々
義母の具合が悪くなった との連絡を受けたのは 今月１６日の午前中。 大阪の友人たちと女子会をする計画も兼ねて その たった２日前、 ワタシは義母の面会に行っていた。 寝たきりで、手足の関節が曲がったまま動かず ただ目や口を開いたり閉じたりするだけで 誰が逢いに来たのかもわからない義母が 唯一 ニンゲンらしい反応を見せる食事時間に ほぼ流動食の昼食を上手に食べていた。 しかし その翌日の夕飯で誤嚥してしまったそうで 発熱し、容態が急に悪化したと 特別養護老人ホームから電話が入った。  その日、まだ実家に滞在していたワタシは 昔の職場の後輩とひさしぶりに連絡をとり 数十年ぶりに飲む約束をしていたのだが  やむなくキャンセルさせてもらい 急遽 特養ホームに駆けつけた。 もう何年も寝たきり状態の義母の 延命措置をどうするかは 何度も家族会議を重ねていて 『人工呼吸器や胃ろうは施さない』 と決めてあったので その日から 『看取り介護』の態勢に入ることになった。 【看取り介護】 近い将来に死に至ることが予見される方に対し その身体的・精神的苦痛、苦悩をできるだけ緩和し 死に至るまでの期間 その方なりに充実して納得して生き抜くことができるように 日々の暮らしを営めることを目的として援助すること ２４時間態勢で 家族の誰かがつきそい 『そのとき』を見守ることになるのだが 問題は義母の施設が大阪ということ。 我が家と単身赴任の義弟は東京在住。 義弟の奥さんである義妹は近畿地方にいるが 諸事情があり「つきそい」を頼めない。 義弟の娘である姪っ子たちは それぞれ広島と愛媛でひとり暮らし。 交代でつきそいをするとしても 仕事や大学を休まなければならない。 そして これがいつまで続くのか 誰にもわからないということも ワタシたちを複雑な心境にさせた。 結局 義母は ワタシとダンナと義弟親子が３交代で 施設に泊り込むようになって一週間後 義弟親子が大阪を離れるハズだった 日曜日の夜から容態が急変し 最終新幹線で駆けつけたダンナを待つように 翌朝 未明 たくさんの家族が揃っているときに その瞬間を見守られて旅立ったのだが それまでの間 義母の容態は 良くなったり悪くなったりを繰り返した。 夜中に消え入りそうだった息づかいが 翌朝にはしっかりと力強かったり ８０台まで下がっていた血圧が正常に戻ったり・・・ 「一日でも永く生きていてほしい」 当然 そう願ってはいるものの もういっぽうで 仮に義母を見送ったとしても その日からまた３日間は 仕事を休まなければならないコトを考えると 息子であるダンナも義弟も５０代後半。 会社では それなりのポストにいる年齢である。 親の最期を『待っている』わけではないが 実際問題、自分たちの生活もある。 義母には申し訳ないことだが とても複雑な心の日々だった。 事故や心臓麻痺などで 急に逝ってしまわれるのも悲しいが こういう状況もまた 家族は 違う意味で苦しみを味わうことになる。 親や舅姑の最期を見送ってきた おばあちゃんたちが ポックリ寺にお参りするのは こういう意味でもあるのかと。 いつか お参りしとこう ピンピンコロリ（元気に長生きして病まずにポックリ） がワタシの理想の旅立ち方。息子たちのためにも。  ←ケラケラコロリもいいなお気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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