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カテゴリ:ケセラセラな日々
先日 長男チロの大学の学園祭で ジャズサークルのライブがあった。 去年チロはウッドベースをローンで購入し バイト代で返済していくハズだったんだが 4年生にあがったとたん 研究室が忙しくてバイトができなくなった。 『働き出したら返す』という約束で 残りのローンを肩代わりしてやっている スポンサーとしては聴きに行く権利がある。 トイチで計算しといたるからな 高校時代のバンド仲間K君を誘い 息子のベースの音を聴いてもらいたいと 思っていたのだが 残念ながらK君の都合が悪くなり ひとりで出掛けることになった。 K君、また秋に一緒に行こうね 息子の学園祭に保護者が それもひとりで入って行くのは ちょっとばかし勇気がいる。 いかにも保護者という格好で行くと 特にライブ会場の中では浮いてしまい 『あれ誰のお母さん?』なんてコトになると 「コレ僕の親♪」なんて友人に紹介してくれる 次男ポチならともかく 昔からワタシの存在に気がついたとたん 背中いっぱいに「声かけてくれるな」 というオーラを放つヤツなんで できるだけ学生の中に紛れようと 明るい色のチュニックにスキニージーンズという 精一杯の若々しい服装で 学園祭に賑わうキャンパスに向かった。 焼きそばやチュロスを売る模擬店の前では 大きなプラカードを持った学生や オモシロい被り物で目立つ学生たちが 「いかがっスか~っ? 旨いっすよ~!」 などとハリキって叫んでいる。 なんとか買ってくれないかと 歩いている来場者を取り囲んでの 客引き合戦なんかも 大学生の経験が無いワタシにとって いくつになっても新鮮な経験であり ましてや この歳になってから 大学生に囲まれ声をかけられる という非日常的な このひとときは いつも職場で若いスタッフ相手に 年齢自虐ネタで笑いを取るオバサンにとって 日頃の傷を癒すイベントでもある。 派手に飾り付けられたアーチをくぐり 模擬店の並ぶブースに足を踏み入れると 一番手前にあるヤキソバの店から 待ってましたとばかり 男子学生が飛び出してきた。 プラカードを胸に抱いた その顔を見上げると なかなかのイケメン君である。 いやぁ やっぱりええわぁ。 今日は年齢を忘れて過ごそうっと イケメン君はワタシの背丈に合わせて 少しかがんでプラカードを揺らし サワヤカな笑顔で白い歯を見せた。 「オカーサン! ヤキソバいかがっすか!」 秒殺で現実に引き戻され そしてやっぱりオバサン自虐ネタに。 あまりの衝撃に「あんた産んだ覚えない!」と返すことさえできず。 ←しっかりしろー!傷は浅いぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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