|
カテゴリ:ケセラセラな日々
実家の父が他界したときも 義父を見送ったときも そして先日義母が旅立ったときも 葬儀の準備で次々と判断を迫られ あらゆることを 即決しなければならなかったのだが 1番迷ったのが 遺影 葬儀のときはもちろん その後も仏壇に飾ることになる遺影は 一番 そのヒトらしい姿を選びたい。 実家の父は 兄家族と一緒に遊びに出掛けたときに 孫の横で微笑んでいる写真を選んだ。 楽しいひとときだったことを思わせる 優しくおだやかな顔である。 いま 我が家の小さな仏壇の前には 義父と義母の遺影が並んでいる。 義父は今にも喋りだしそうな いい笑顔でこちらを向いているのに対して 写真やビテオが苦手だった義母は 少しぎこちない表情で写っている。 もっと義母らしい笑顔の写真が あったかもしれないのだが バタバタと準備をする中で 数少ない義母の写真を探すのが精一杯だった。 ときどき 実家の母が 「私の遺影はどれがいいと思う?」 と冗談半分で自分の写真を見せるので 「今のその写真を葬儀のときに使ったら 『どんだけ若い頃の写真使うねん!』 っていうくらい長生きするやろうけどね。」 と笑っているのだが 実際問題 後々まで、それこそ一生よりもなお 後世に残る遺影となるモノには 自分の気に入った写真を使いたいよなぁ まだ若いうちにそんなこと縁起でもない 歳を重ねてからでいいとも思うが ニンゲン いつどうなるかわからない。 若ければ若いほど 写真うつりが悪い顔を使われるのはイヤである。 たとえば 万が一 明日突然 なんてことになったとして あの地雷踏み職人が バタバタと葬儀の準備をしながら リビングの物置の奥にある お菓子の箱の中のミニアルバムの中から ワタシのベストショットを探し当てるとは とうてい思えない。 想像するに 思いつくのはせいぜい 自動車の運転免許証くらいやろう そう考えると 自分のお気に入りの写真を 家族のわかる場所に置いておく というのは大事だなぁと。 「若すぎ~!」と笑われないよう 何年かに一度は更新せないかんが 免許証の写真を使われるよりマシ アレ使ったら化けてでてやる 見るたびヘコむ写りの悪い顔を5年間使わなければならない 悲しいかなゴールドドライバー。 ↑駐車違反でもしたろかと悩む乙女にワンクリック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|