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カテゴリ:ケセラセラな日々
いま中国で 子どもの遺伝子テストが人気だそうだ。 人が生まれながらに遺伝子レベルで持つ 潜在能力を知ることが出来るらしい。 その子から採取した遺伝子を様々な検査にかけ 遺伝による才能が解析され 記憶力、運動、音楽、絵画など6分野41能力を、 「優(優秀)・良(良好)・可(一般的)・不可(不利)」 の4段階評価で知ることが可能なのだそうだ。 「1人っ子政策が進む中国では 1人の子供に対する期待が高く、 効率よく教育するための指針として この遺伝子テストを受ける人が多い」とあり 日本でも中学生以下のお子さんに このテストを受けさせる親御さんが増えているとか。 なるほどねぇ。 いろんな習い事をする時間とお金を考えると 無駄がなくていいのかもしれない。 でもなぁ もしもこのテストを受けさせて たとえば 『音楽の才能がある』という分析結果が出ても その子どもが「音楽が好き」でなければ 意味ないんじゃないかなぁ やっかいなことに 親としては『科学的に証明』されているもんだから 伸びないはずは無いと 無理強いをすることになり 結局はせっかく才能があるというのに 音楽嫌いにさせてしまう ということもあるんじゃないかと思う。 長男チロは今でこそ 高校の吹奏楽部ではじめたベースを 大学のジャズサークルで楽しんでおり おそらく音楽はこれからも 彼の生涯の趣味になるのだろうが 中学卒業まではまったくと言っていいほど 楽器に興味を示さなかった。 幼稚園や小学校で習うピアニカも練習せず 合奏発表会の日、先生に 「チロ君は息吹かなくていいからね」 指だけ動かして演奏するフリだけしていて と言われてしまうほどだった。 もし仮にチロに音楽の素質があり それを親のワタシが遺伝子検査で知っていたら おそらく 幼い頃から音楽教室に通わせていただろう。 そして彼はまだ興味もない時期から 音楽をつきつけられ 遺伝子があるんだからと練習を強いられ ある程度は開花したかもしれないが 音楽と今のような出逢いをすることはなく 果たして 今と同じように楽しむことができただろうか。 「元気がイチバン。勉強ニガテでもええ。」 知育遊びに興味を示さず がおがおと唸りながら走り回る次男ポチを 親を含める親戚一同がそう納得して 野放しにしていたからこそ 彼が大学に進学したときは 誰もが驚き、喜びが倍増したのである。 誰がどの才能をいつ開花させるか わからないからこそ楽しみで それが子育ての醍醐味なのだと思う。 自分自身に関して言えば ちょっとした占い感覚で興味はあるが やっぱりやめとこう 【学習分野全般 不可】 の結果を見るのは忍びない 親に期待され努力して伸びた子どもが「そういう遺伝子なんだからあたりまえ」 と言われてしまう悲劇にだけはならないよう心から願う。 ←遺伝子テストしたい?したくない? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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