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大学1年生の頃のこと。
私は当時、「さぼ○ん」という有名な豚カツ屋でバイトをしていました。 (レストランじゃなくてデリカの方ね) 今にして思えば、あの店は異常です。 まあ、うちの店舗だけがそうだったのかもしれないけどね。 なぜそんな事を急に思い出したかというと、 先日うちの会社のボス(30代女性)と話しているとき、 ふと、「ああ、そう言えばこの人30代なのに優しいなぁ」なんて思いまして。 というのも、私はもともと30代の女性に対してちょっぴり偏見を持っていたのでした。その原因こそが、「とんかつ屋さぼ○ん」。 私が勤めていたさぼ○んは、アルバイトの90%以上を30~50代の女性が占める店舗だったんですが、 もう、とにかく、いじわるな人たちばかりでした。 50代の女性の中には優しい人も居ましたが、 30代の女性のいじわるさたるや、クルエラの如し・・・。 それまで、30代の女性と接する機会がなかった私は、 「そうか・・・30代の女の人ってこんなに意地悪なのか・・・」 なんて思ったりもしたわけです。(当時私は18歳) ☆意地ワルエピソード1☆ 意地ワル度★★ 私の左腕及び右足には、交通事故が原因でできた凄まじい縫い傷の跡があります。 知らない人が見たら、「え!!」と声をあげるほどの傷。 ですから、夏場でも極力長袖を着用するようにしています。 さぼ○んの制服には半袖のブラウスしか無かったので、 仕方なく私はなるだけサイズの大きい物を選び、傷を隠すように心がけていました。 ところが! 30代♀:「あれ?なんでそんな長袖みたいなブラウス着てんの?寒いの?」 私:「あの~・・・前に言ったと思うんですけど、私ここに大きな傷があるんで、できるだけ見えないようにこうして大きめのサイズを着てるんです」 30代♀:「ふうん。まあ、そういう事情があるなら仕方ないけど、寒いのはみんな同じだからね。一人だけ特別っていうのはちょっと・・・虫がいいんじゃないの?(???)」 ここまで言われては仕方がないので、 私は翌日からMサイズのブラウスを着ることに。 (つまり、傷が丸見え) すると!! 営業時間終了後、先日私の長袖もどきに文句をつけた女性が再び私を呼びだし、こう言ったのです。 30代♀:「あのさぁ、こんな事って言いづらいけどさ、その・・・私たちの仕事は食べ物を扱う仕事でしょ?だから、お客様に清潔なイメージを与えなきゃいけないわけ。でね・・・、その・・・小泉さんが汚いとかそういう事じゃないんだけど、手に傷があるとちょっと不衛生って言うか・・・。だからね、できるだけ長袖を着て隠すようにするのもマナーなんじゃないかな?今は学生だからいいけど、社会人になったら、こういう事ももっと厳しく言われると思うよ」 ☆意地ワルエピソード2☆ 意地ワル度★★★ さぼ○んは揚げ物専門店。 「新鮮なお肉を揚げたてで!」が売り文句なので、 売れ残った商品はその日のうちに処分します。 「どうせ捨てるんなら、バイトの人は残り物貰い放題だろ?」 いえ、それはまったく違います。 一口ヒレカツ一個だに、持ち帰る事はできません。 なぜか。 残り物を持ち帰れる ↓ バイトが欲張って多めに調理する ↓ 店が損をする 店長の頭の中にこういう図があるからです。 ですから、アルバイト達は、その日いくつのメンチカツを揚げていくつのメンチカツを売り、いくつのメンチカツが残ったのかを、事細かに書き記す事を義務づけられていました。(唐揚げ一個に至るまで) ある日、私がバイトに入ると、店が大変な騒ぎになっていました。 ■騒ぎの原因 『処分したはずのロースカツが一枚足りない』 かねてより話題になっていた、 「バイトの誰かが残り物を持って帰っている」というウワサが、 いつの間にか、 「バイトの小泉さんが残り物を独り占めしている」に成長し、 「よし、じゃあ小泉さんが帰った後にゴミ袋を調べてみよう」という展開に。 で、30代のパート女性数人が徒党を組んでゴミ漁りをしていたのでした。 ぁぁ・・・。 ☆意地ワルエピソード3☆ 意地ワル度★★★★★ 「勤怠タイムカードをきちんと押さずにズルをしている人がいます!!」 との発言をうけ、 なんと指紋認証式の勤怠記入機材を導入。 もちろん、30代女性のナイスな提案がきっかけに。 ☆意地ワルエピソード4☆ 意地ワル度★★★★★ 当時、とんかつさぼ○んの営業時間は午後8時まででした。 で、閉店ギリギリまでカツを売り、そこからレジを締めてお片づけ。 ■お片づけとは ・揚げ物用の大型フライヤー(2台)を水と石鹸で丸洗い ・油でぎとぎとになった床一面を洗剤・ブラシでゴシゴシ ・食器、調理器などの洗浄 ・ショーウィンドウの油汚れを水洗い ・大量のゴミ出し ・備品のチェック ・明日のために3升の米を洗う ・営業成績のチェック(電卓を使用し、前年度との売り上げ比較等) ・廃品の数をグラム単位でチェック&記入 その他雑事が山ほど 「以上の作業を無償でおやりなさい♪」 これがさぼ○んの方針。 つまり、「閉店時間である8時までしか時給は支払いません」と、こういう事です。(もちろん、閉店時間を過ぎる前にこれらの作業に手をつけたら死刑) このルールに我慢できず、文句をつけた私。 すると 「小泉さんは自分のお店に対して愛情を持てないそうです!こんな人には即刻辞めてもらうべきです!」 「そうよそうよ!私なんて入店3年目だけど、残業代なんて一円も貰ってないわ!」 「やる気のない人には辞めてもらうべきよ!働かざる者食うべからずよ!(?)」 つるし上げに。 更に、「社会に出たらそんな甘い事じゃやってけないわ!!」とのありがたい説教メールがケータイに朝晩。(複数の30代♀より) 最終的には「ああ辞めてやるさ!」と辞表を出して辞めました。 今の会社ではちゃんと残業費をもらってます。 社長は30代ですが、やさしいしおもしろいしナイスです。 なんだったんだ、とんかつさぼ○ん・・・夢か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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