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夕方、社長が
「ざるそばたべたい・・・」 というので、コンビニへ行ってきました。 で、事務所に戻ると、なぜか社長がわくわくしている。 なんでわくわくしていたのかというと、通販で買った『冷凍カニ身』を自然解凍していたからです。 人の子なら誰でも考えることでしょうが、私ももちろん考えましたよ、 私の分はあるのかしら。どうなのかしら。くれるのかしら。 貰えるのかしら。やっぱり一人で食べるつもりかしら。 でも、まさか「くれ」とは言えませんね。 しょうがない。横目で物欲しそうに見るか、と私が諦めかけた瞬間、 社長:「小泉氏のぶんもあるよー。ほら、ふたつー」 ああ、ここに勤めてよかった、と。 心から思いました。 私の勤務時間は午後6時までです。 仕事が終わる頃にはカニも十分に解凍され、ちょうど食べ頃になることでしょう。 =そして午後6時= 私:「あっ!!しまった!!」 「急用を思い出す」とはまさにああいう状態を言うのでしょうね。 そう、この日は不動産屋に行く予定だったのです。お店に予約もしてありました。 私:「やばいよ、やばいよ。6時半からの予約なのに、もう6時15分じゃねえか」 不動産屋までは、急いでも20分かかります。 私:「社長!急用を思い出したので、帰ってもいいですか!?」 しゃちょ:「ん!?いいけど、どうしたん?」 私:「不動産屋へ行くんです!」 しゃちょ:「あっ、そうなん。わかった~おつかれ~」 私:「お疲れさまです!さようなら!」 慌てて事務所を出る私。 ところが、挨拶を済ませて事務所を出た瞬間、思い出したのです。 私:「あ・・・、カニ・・・」 まさか、この私が、私としたことが、カニを忘れるなんて・・・。 選択肢は3つ。 ■「いやぁ、カニの事すっかり忘れてましたよ。危ない危ない、うへへ」と言いながら事務所に戻り、社長に軽蔑される。 ■「いやぁ、手袋わすれちゃって。・・・あ、そういえばカニを食べるのも忘れてました!ついでだからご相伴にあずかります、うへへ」と言いながら事務所に戻り、社長に軽蔑される。 ■「そのカニ待った!フー、危ない危ない、実はそのカニにはヒ素が含まれているんですよ。とりあえず私が食べます」と言いながら事務所に飛び込み、社長に「なんだか可哀想な子だな」と同情される。 軒並みダメですね。 涙をのんで諦めました。 私:「まあいいか、そんな日もあるよな」 普段なら涙を流して悔やむところですが、この日は違いました。 だって、家におでんがあったんだもんね。 前日、圧力鍋で煮た力作です。 ダシのしみた大根、たまご、こんにゃく。 やわらかく煮込まれた牛スジ肉と鶏モモ肉。 私:「やりブー♪」 家に帰って手を洗って、お鍋を火にかけた途端、もういい匂い おだしの匂いは幸せの匂い 弱火でコトコトいい感じ 炊きたてごはんとビールもスタンバイ、 ぐつぐつ音がしたら出来上がり! あたたかな湯気を吸い込んで フタを開けたらちくわだけ 私:「うそ・・・・・」 死にたくなりました。 なにしろ、そのちくわってばダシを吸い込みすぎて通常の8倍ぐらいに膨らんでたんですから。 そんなちくわが8本もあるって考えてごらんなさいよ。 そんなちくわだけで鍋が完全に満たされている様子を想像してごらんなさいよ。 ああ、なんでちくわってあんなにバカなんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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