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仕事で使う資料を受け取るため、D社へ行くことに。
今まで一度もD社に行ったことがない私のために、 社長が地図を持ち出して説明してくれました。 しゃちょ:「事務所を出たら右にずーと進んで、M通りを左にいくねんで」 私:「簡単ですね!15分ぐらいで着きますよ」 しゃちょ:「一応、この地図持っていく?」 私:「ちょっとちょっと!さすがの私も、こんな単純な道で迷うことはありませんよ~。ちゃんちゃらオカシイっすよ~!というわけで、地図はいりません」 しゃちょ:「そう?福山運送の近くやから、すぐ分かると思うよ」 私:「任せてくださいよ~いってきます!」 息巻いて出発したのですが、 案の定そのちゃんちゃらオカシイ道で迷いました。 私:「あれれ~おかしいなぁ・・・福山運送ってどこ?こりゃもう、人に聞くしかないなぁ」 諦めて、誰かに道を聞くことを決意した私。 ちょうど、目の前に巡回中のお巡りさんがいたしね。 私:「あの~、すいません」 警官:「なんですか」 私:「福山運送ってどこですか?」 警官:「福山運送?あんなもん、そこいらじゅうに支店があるがな」 私:「ここから一番近い支店はどこですかね」 警官:「さ~、ワシはちょっと分からんわ。せやけど、福山運送のトラックなんか、そこらじゅうになんぼでも走っとるさかい、あれを追いかけるのが一番早いわな」 一瞬、質の悪い冗談かと思いましたが、それだけ言って警官は去っていきました。 まるでうちの母親のようです。 (まあ、お巡りさんがああ言うぐらいなんだから、トラックを追ってみるか) 今にして考えてみれば、真に受けるほうも真に受けるほうですね。 大通りに出て福山運送のトラックを探す私。 私:「きた!!」 警官の言った通り、確かに福山運送のトラックがやってきたのです。 私:「今だ!」 トラックの後を追ってペダルを漕ぎ始めた私。 そうですね。バカですね。 平日の昼間っから福山運送を尾行する女なんて、「ムシャクシャするからカレーにヒ素入れちゃえ!」という発想の女と同じくらいイヤですね。 当然、自転車でトラックに追いつくことは出来ず、 案の定まかれてしまいました。 しかし、警官の言葉は正しかったのです。 私:「あ!また福山運送のトラックが!」 そう、福山運送のトラックは次から次へとやってくるのです。 その度に全力疾走で尾行し、まかれては次を待ち、尾行し、まかれ・・・ 4回繰り返した時点でようやく「私はバカだ」と気づきました。 私:「ダメだ・・・もう誰かに道を聞こう・・・」 警察はあてにならないので、近くにいたクロネコヤマトの宅配員に尋ねることにしました。 私:「すいません・・・福山運送はどこですか?」 黒猫:「この道をまっすぐ行って、南に行けばありますよ。あ・・・、“南”って言っても分からないですよね。右へ行ってください(笑顔)」 なんて親切なんだ、クロネコヤマト。 彼のおかげでようやく福山運送にたどり着くことができました。 ところが、福山運送の近くにあるはずのD社が見つからないではありませんか。 =社長に電話をかける= 私:「あの、D社が見つからないんですけど」 しゃちょ:「え???おかしいね、なんでだろう」 私:「今、福山運送の前にいるんですけど」 しゃちょ:「じゃあ、福山運送の人に聞いてみて!運送会社の人なら知ってるはず!」 私:「なるほど!そうします!」 で、福山運送の駐車場でタバコをふかしていたオジサンに聞いてみましたが、 「うーん、知らん」とのお答え。 私:「どうしよう・・・約束の時間はとっくに過ぎてるのに・・・」 寒空の下、私が深いため息を漏らしたその時、 天使のように姿を現したのです。 クロネコマークの帽子をかぶった、たくましい青年が。 (さっきのクロネコ配達員とは別の人) 私:「あの、すいません!」 黒猫:「はい?(笑顔で)」 私:「D社ってどこにあるか知ってます?」 黒猫:「ああ、D社ならその道を北へ100メートルほど行けばありますよ。北って分かります?左ですよ (輝く笑顔で)」 【今日学んだこと】 ■公務員は頼らない ■地図は常備する ■荷物を送る時はヤマト運送以外利用しない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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