テーマ:徒然日記(23494)
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私のペンネームの由来は、南の国「沖縄」で生まれた。 それも、沖縄本島じゃなくて、 石垣島って言う、小さくて、 山と、猛毒を持つハブ以外何も無い辺鄙な島だった。 私は、その時2年越しの恋に破れて、傷心旅行に出かけていた。 いや、傷心旅行と言うよりも、 自分を消しに行ったって言うのが正しいかもしれない。 ここなら死ねる。誰も見つける人は居ない。 死ぬ材料は、何処にでも転がっている。 あの崖から海に身投げしても良いし、 ハブに嚼まれて毒が身体に回るのをじっくり待っても良い その為に、今住んでいる場所も生活感が残らないように片づけてきた。 もう、恋なんて出来ない。 絶対に出来ない。 散々、男に貢いで、貢いで、 身体も、心も、お金も貢げるだけ貢いで ボロ雑巾のように捨てられた。 三流ドラマみたいだけど、 もう、何もかもが、どうでも良かった。 今まで私が好きだったアイドルも、 素敵なカフェも、生きる為だけにやっていたバイトも、 全部が、くだらなく思えた。 そして、一日中、死に場所を探して島中を歩き回った。 歩き回ったって言っても半日あれば、 歩いて一周出来るような 小さな島だったので大したことないけど・・・ 散々歩いて見つけた場所は、綺麗な砂浜だった。 海が澄んだ水色で、遠くに行けば行くほど濃い青になって、 砂は、絵の具の白よりも真っ白で、 その日の空は飛んで行けそうなくらい綺麗だった。 もう少しで楽になれる。 心の中のドロドロした記憶も、楽しかった夢も この砂浜に捨てて、 私はこの、景色のように綺麗になるつもりだった。 「そろそろ、この景色からもお別れだね」 誰もいない砂浜に向かって声をかけた。 当然何も返ってくるはずも無く、 波の音を静かに聴いてた。 そして、服を着たままゆっくりと前に前進を始めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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