テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
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ここは歌舞伎町。 昼間は、ゴーストタウンの様に静かだ 各店はシャッターを降し 道行く人々はまばらで、 道端には、段ボールと公園をこよなく愛する 通称ホームレスと言う名の人種が日陰でお休みしている。 しかし、これが夕方5時を過ぎたころ 街の様子が一転する。 街中には、怪しい目付きの外人がグループでウロウロし始め、 ケバケバしい女の子がカモになりそうなサラリーマンに声を掛け始め 通常の街中では見かけないような男性たちが、お金の匂いのする 女の子を誘い、一度入ったら抜け出せないような世界へと誘う。 とにかく、夜は誘惑が、食虫植物の触手の様に蠢く街だ。 そしてわたしも、この時間から仕事を始める。 おはようございます! 「おう!今日も早くからお客が入っているよ」 怪獣みたいなおっさんが、わたしに声を掛ける。 わたしは無言で着替えを済まし 指定されたホテルに向かう。 わたしの仕事は、出張マッサージ。 しかし、それは名ばかりで ホントはここで、男性客に本番行為を勧める。 まぁお客の方も、段取りが解っているので それなりの報酬を渡してくれる。 しかし、わたしには、もう一つ裏の顔があった。 「売春Gメン」 これが、わたしの本当のお仕事だ。 今は、捜査の一環で、この地下組織に潜入し 証拠を入手している途中だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.25 08:48:17
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