テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
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僕の周りには、いつも何かしら音がある。 朝起きると、耳元で、テレビが鳴っている。 4つの目覚ましが大合唱を始める。 僕は、重い身体を起こしながら、テレビの音量を上げる。 更に、お気に入りの音楽をかけて、BGMにしながら、 着替え、顔を洗い、必要な情報をネットから仕入れて 会社に向かう。 会社へは、徒歩10分。 その間も僕の耳にはずっと音が聞こえている。 車のエンジン音・自分の足音・子供達の声。 程なく会社に着くと、 僕を数台のパソコンのファンの音と、 先に来ていた部下達の挨拶の声が僕を迎え入れてくれる。 そして一日中僕の耳に色んな音がかすめていく。 近くを通る電車の音。 話し声。 茶器がぶつかる音。 そして、その音は、僕が眠りに就くまで続く。 いや、実際は眠りに堕ちた時も続いているのだと思うが、 その音を聞いていると安心する。 僕は、もう一つ自分を安心させるためにしている事がある。 「光を消さない事」 僕は、寝る時も電気は消さない。 別に、寝る前に読書をしているわけでも、 勉強するわけでもない。 常に、僕の周りには光がある。 逆に、光が見えないと怖くてしょうがない。 自分は、消えてしまうんじゃないかと、 不安で、不安で堪らなくなる。 そんな僕は、少し寂しがり屋だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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