最近の中国のニュースから

​　もう来年の大学受験の話題が出始めました。昔は全国統一の大学入試を受けて進学するか、海外留学するかでしたが、最近は内外合作の大学ができるなど、進学方法が多様化しています。

　昨日、習主席が就職は非常に重要だからしっかり取り組めと発破をかけたとの記事を見ました。今は大卒のいい就職先がなく、親も子供の進学をどうするか悩んでいることでしょう。

内外合作の大学は本当に入試点数が低くても入れるのか？

　伝統的な大学入試以外の道を薦める宣伝がネットに出ている。国際的な大学の本科、内外の合弁、中学から大学本科までの直通コースなど百花繚乱で、父兄はよい情報の収集に余念がない。

　「内外合弁の国際本科で学べば、在学中に外国へ行く必要はなく、費用が安く、普通の家庭でも可能」・・・などの情報を高3学生の母親林さんは最近、何度も見た。

　その中の北京理工大学に関するものに林さんは心を引かれた。「子供の成績は普通、北京理工大学への入学は難しいが、内外合作に応募すれば合格できるかも？」

　同大学には確かに米ユタ州立大学との「国際経済」コースがある。大学入試成績が当地の大学入試の本科合格最低点以上、かつ英語、数学の成績が60点以上で、24年の最低点は490点だった。

　4年間の学費は39万元で海外留学より安い。ユタ州立大学の学生とされ、学籍と学位授与はユタ州立大学が行い、北京理工大学は何の証書も出さないので、メリットがあるかどうか分からない。

　内外合作で他に人気があるのは、上海ニューヨーク大学（NYU上海）で、卒業生は同校の学位証、卒業証書、および米ニューヨーク大学の学位証の3つを取得できる。

　高校の毎学期の成績、獲得した賞状、英語テストの成績を郵送し、パスすれば、来年のキャンパスデーに招待される。そこで合格すれば大学入試成績が省の本科合格ラインに達すれば合格になる。だがこれは容易ではない。

シンガポールへの留学
　中学から本科まで一貫で進めるという話もある。それは中国に近いシンガポールである。

　「80万元払えば高校入試や大学入試の心配なしに、シンガポールの南洋理工大学に入れる」「シンガポールの高校は初級学院と呼ばれ、大学予科に相当する。中国の義務教育を終えると、直接シンガポールの初級学院に入れ、最終的に大学に入れる」というが本当だろうか？

　白さんは2002年に国内の初級中学卒業後、シンガポールへ行って勉強し、シンガポールに定住している。彼女は、上の宣伝は間違いで、初級学院も大学も受験が必要だったという。

　今は多くの選択肢があるが、留学について信頼できる公的機関がなく、業界の専門家が情報を収集更新し評価、推薦する。だが利益競争から、同じプログラムをいいという人もけなす人もいる。

　だから親か子供自身が専門家になることが最善だ。どの学校も公式サイト、募集パンフレット、相談電話で自分で調べられる。低い点数でも合格などとあれば、しめたと思わずに、よく考え、警戒する必要がある。

　海外留学には危険も伴います。

中国留学生がタイで誘拐され、身代金を要求されたが、無事釈放に

　先日、3人の中国留学生がタイで身代金目的で誘拐されたが、後に救出された。

　タイ警察によると、彼らは新学期の始まりを待つ間、仕事を探していて、メーソートまで誘われ、150万バーツの身代金を要求されたが、交渉して最終的に47万バーツ払って釈放された。その後、森林の中で当地の農民に発見され、負傷はなかった。

　次は春頃の記事ですが、アメリカは最先端、軍事などの情報流出を心配しています。