カテゴリ:建築
建築士は、建築を設計する人です。
一口に設計すると言っても大きく分けて ・意匠設計 ・設備設計(更に「機械設備設計」「電気設備設計」に分かれる) ・構造設計 の3つがあり、それぞれ別の専門家がいます。 それぞれの役割は、 ■意匠設計 建築の設計全体をマネージメントする立場で、設備設計、構造設計との整合性を図り施主の要望にあった建物を設計します。 確認申請は意匠設計者が施主の代理人として検査機関に提出したり、デザインを行ったり、全体のコストをコントロールもします。 とても忙しく、うかうかしていると図面を書いている暇がないほどです。 いわゆる建築家は、一般的には自ら設計事務所を開設している意匠設計者のことを言います。 ■設備設計 冷暖房、給排水、の設計をする「機械設備」と、弱電、強電、照明の設計をする「電気設備」に分かれます。 「機械設備」の設計者は建築学科の環境系の出身者が多いです。(ちなみに私も環境系の出身です。意匠設計者では珍しい存在です) 「電気設備」の設計者は建築よりも電気学科の出身者が多いです。 ■構造設計 建物の構造計算をする設計者です。私が今まで出会った構造設計者はしっかりした人ばかりで例えば、私のような意匠設計者が「柱を細くして欲しい」などと言うと無理なものは無理としっかり言ってくれ、それでもしつこく要求すると「(意匠)設計が悪いから出来ない!」ときっぱり言ってくれます。 耐震偽装問題で話題になった姉歯は「構造設計」の建築士ですが、発注者から圧力があって鉄筋を少なくしたようなことを言っていますがとんでもない話です。 木造住宅や、ビルの小規模な改修工事の場合は、意匠設計者のみで設計を行うことも出来ますが通常は、上記のような設計者がチームを組んで設計を行います。 決まったコストとスケジュールの中で形のあるものを作り上げて作業は神経を使いますが、とても面白い仕事です。(本当に) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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