カテゴリ:建築
耐火被覆材のアスベストの使用が心配になり、関係者に聞いたところ 解体業者は「区に届出を出し、許可が出ているので問題ない。」 区は、「業者がアスベストの有無の調査しているので問題ない。」 と、それぞれ言っていたが 解体業者とは別に、独自に調査を行った。 0.1%の精度で「アスベストは検出されなかった」 とのことであった。 費用の負担はあったが、ここまでやってようやく安心できる 僕と、同じビルに入っている人たちも 「アスベストが入ってなくてよかった」と言ってくれた。 ちなみに調査費用は、みんなで折半することにした。 良い理解者が回りにいてくれて良かった。 なぜ独自に調査をしたかというと、 現行の解体時の調査は、 耐火被覆材を業者が採取し、業者が検査機関に送り、その検査結果を区に提出することになっている。 業者が、別の現場の耐火被覆材を採取し、検査機関に送った場合は、たとえ、解体が行われている現場でアスベストが使われていても「問題なし」ということで、何の対策も無しに解体が可能になってしまう。 抜け道のある許可では、本当の安全は確保できないことは 「姉歯建築士による耐震偽装事件」での事例をを出すまでも無く、明らかなこと。 耐震偽装のような失敗を繰りかえさないためにも。届出と許可の制度の見直しが必要だ。 具体的には 「耐火被覆材の採取は解体業者ではなく調査会社が行う。」べきではないだろうか? そうすれば、抜け道はなくなると思う。 地震などの天災でもそうだが、人は「安全だと思いたがる」傾向があると言われている。 特にアスベストは、目に見えることではないので、調査して初めてその危険性が認識されるもの。 是非。制度の見直しをしていただきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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